AXIORY(アキシオリー)法人口座のメリット・デメリット│口座開設の手順や必要書類まで徹底解説

AXIORY(アキシオリー)法人口座の特徴と取引条件

AXIORYの法人口座と個人口座は、取引する上では全く同じです。開設までの手続きや必要書類は異なりますが、取引環境もルールも変わりありません。

AXIORYは信頼度の高さと取引環境のバランスが良いため、日本人にも人気がある海外FX業者です。後のメリットでも説明しますが、他社に比べて補償内容が充実していることが最大の魅力です。

レバレッジも最大2,000倍と高く、多彩なプラットフォームにも対応。東京にもデータセンターがあることも相まって、約定力も高めです。

専門スタッフによる、日本語でのチャットやメールサポートもあり、対応も早く丁寧だと高い評価を受けています。

AXIORY法人口座は5タイプから選べる│おすすめは「ナノ口座・テラ口座」

法人口座は個人口座と同じく、5つの口座タイプの中から最大10口座まで開設することができます。

「ナノ口座・テラ口座」は、中・上級者向けの低スプレッド口座で、それぞれ利用できるプラットフォームが違います。

これら5タイプの口座とは別に、「日本円のウォレット口座」も1つ開設して、各口座への資金移動用として利用することができます。ウォレット口座は、証拠金によるレバレッジ制限を受けないので、トレード戦略にも柔軟に対応できます。

【法人口座】AXIORY口座タイプ比較

項目	マックス口座	スタンダード口座	ナノ口座	テラ口座	アルファ口座
特徴	一般スプレッド 超ハイレバ	一般スプレッド ハイレバ	低スプレッド 中・上級者	低スプレッド 中・上級者	少額専用
最大レバレッジ	2,000倍	1,000倍	1,000倍	1,000倍	1倍
取扱銘柄	FX通貨ペア 株式CFD 株価指数CFD エネルギーCFD 貴金属CFD	FX通貨ペア 株式CFD 株価指数CFD エネルギーCFD 貴金属CFD	FX通貨ペア 株式CFD 株価指数CFD エネルギーCFD 貴金属CFD	FX通貨ペア 日本株CFD 株式CFD 株価指数CFD エネルギーCFD 貴金属CFD	現物株式 ETF
プラットフォーム	MT4, cTrader	MT4, cTrader	MT4, cTrader	MT5	MT5
取引手数料	無料	無料	FX通貨ペア 往復6ドル ※一部CFDは無料	FX通貨ペア 往復6ドル ※一部CFDは無料	あり
取引単位	100,000	100,000	100,000	100,000	–
最低入金額	1,100円	1,100円	1,100円	1,100円	1,100円
最小取引ロット数	0.01	0.01	0.01	0.01	1
最大取引ロット数	1,000	1,000	1,000	1,000	100,000
最大保有可能ロット数	制限なし	制限なし	制限なし	制限なし	制限なし
マージンコール	30％	50％	50％	50％	–
ロスカット	0％	20％	20％	20％	–
追証なし					–

マックス口座とスタンダード口座は一般的なスプレッドを提供する口座で、スタンダード口座の方がスプレッドが狭く設定されています。その他の違いは最大レバレッジとマージンコール・ロスカット条件です。

ナノ口座とテラ口座は手数料ありの低スプレッド口座です。主な違いは、取引プラットフォームなので用途によって選択すると良いです。迷う場合は、最新のMT5に対応したテラ口座を選ぶと良いです。テラ口座は日本株CFDが取引できるという特典もあります。

ボーナスは期間限定の抽選系やクリア条件ありの入金ボーナスなどが多く、対象は全員であったり、口座限定であったり様々です。

その他、練習やテスト用のデモ口座と、資金管理用のウォレット口座があります。

AXIORY法人口座を開設する5つのメリット

AXIORYで法人口座を開設することで、ここでは、AXIORYの法人口座を選ぶ5つの理由を紹介します。

利益分岐点や、税制上のメリット、個人口座より有利な点を含めて、具体的に見ていきましょう。

メリット1：個人口座に比べて税金が安くなる

法人口座を利用する最大のメリットの一つは、税金面での優遇です。

個人口座での取引利益は累進課税の対象となり、利益が大きくなるほど税率も高くなります。しかし、法人の場合、法人税率が適用されるため、特に年間利益が900万円を超える場合には税負担が軽減されます。

法人口座と個人口座の利益分岐点

表を見て分かる通り、「利益分岐点は900万円超え」です。法人の法人税が23.2％、個人の所得税が33％と、かかる税金が逆転します。

経費計上で節税できる

法人用としての出費は、”経費”として「経費計上」すると、課税対象である利益と”相殺”できるので、さらなる節税が期待できます。

メリット2：法人口座は損益通算・10年繰越控除できて有利

損益通算や繰越控除の制度は、主に損失が出た場合にその損失を将来の利益と相殺するために有利です。

• 法人の損益通算・・・複数の取引で発生した利益と損失を通算することが可能
• 法人の繰越控除・・・損失を最大10年間繰り越して控除することが可能

メリット3：万が一破綻しても、資産が返還される(ほぼ信託保全)

AXIORYは、顧客資産を信託保全に近い形で管理しているため、仮にブローカーが破綻しても資産が保護され、返還される仕組みが整っています。

記事後半では、「AXIORYと海外FX他社の「資金の安全性」比較」もしていますが、資金の保全方法は他社より秀でています。

AXIORYの分別管理と信託保全

公式サイトでも信託保全先の銀行で、AXIORY運営資金と顧客資金が分けて管理されていることが明記されています。

もしAXIORYが破綻した場合も、個人の資金は返還されることが約束されています。出金にも口座名義人と第三者機関の承諾が必要なので、経営不振などで個人の資金を勝手に使われる心配もありません。

お客様からお預かりした資金は、口座タイプを問わず信託保全先の銀行にて、弊社の資金と区別し管理されます。（クレジットカード決済代行会社、その他集金代行業者の場合、一旦弊社コーポレートアカウントに入金され、お客様の預託該当資金分を信託口座に預託いたします。）

引用元：AXIORYよくあるご質問

分別資金の権限

当該金融機関にて分別保管されている資金を引き出す場合、以下の権限と承認者によって管理されています。

監査（第三者）機関とは、弊社の財務監査機関、会計士、弁護士から構成された外部機関です。
万が一弊社が破綻した場合、「口座名義であるお客様の承諾」と「機構による承諾」のみの権限で、これらの資金を出金することができます。
その場合、監査機構が一時的な管財人となり、お客様の個別の資金は返還されます。

引用元：>アキシオリーのライセンス│FSC認可・安全な資金管理

AXIORYの金融ライセンスと損害補償

AXIORYはベリーズ国際金融サービス(FSC)の監督と規制の元、運営されています。2015年の設立から、目立った入出金トラブルも特にありません。

損害補償として、AXIORYは投資家とブローカーの紛争解決に特化した機関「The Financial Commission」に加盟しています。AXIORYと顧客間で解決できない問題が発生した場合、直接その機関に申し立てができ、無償で仲裁役となってくれます。

また、1件の苦情につき、顧客側へ上限20,000ユーロの損害補填が適用されます。

メリット4：法人口座として大口取引が可能

AXIORYはFX取引できるすべての口座で、最大1,000ロットをポジション無制限という大きな取引に対応しています。機関投資家にも向いています。

後に他の海外FX会社とも「最大ロットとポジション数」で比較していますが、他社と比べても圧倒的な数値で、大きい取引ができることがわかります。

「大規模取引ができる」設定は、自由な戦略や資金の効率的な運用、市場変動への迅速な対応に直結します。

また、高い約定力がある海外FX業者でないと、大口取引はできません。「大口取引できる＝高い約定力」でもありますね。

【法人口座】AXIORYの最大取引ロット数と保有可能ロット数

表のように、どの口座も同じように大口取引が可能になっています。

メリット5：最大レバレッジ2,000倍で低スプレッド

AXIORYの法人口座は、最大レバレッジが2,000倍と非常に高く設定されています。これにより、少ない証拠金で大きなポジションを持つことが可能となり、効率的な資金運用が実現します。

また、スプレッドも海外FX業界的にも低い方で、コスト面でも有利です。

後に海外FX他社との「レバレッジ比較」「スプレッド比較」も載せているので、違いを比べてみてください。

AXIORY法人口座を開設する5つのデメリット

AXIORYの法人口座を開設すると多くのメリットが得られますが、同時に考慮すべきデメリットも存在します。

デメリット1：法人になると、赤字でも税金がかかる

個人事業主の場合、利益が出なければ税金はかかりませんが、法人の場合は状況が異なります。

海外FXで損失を出して赤字になったとしても、「均等割」と呼ばれる最低限の税金を支払う義務があります。

この均等割は、都道府県税と市町村税の両方を含み、法人の規模によって金額が変わります。

例えば、資本金が1,000万円で、従業員が自分1人だけの小規模な法人の場合、年間で最低でも約7万円の税金がかかります。

デメリット2：法人口座は、含み益も課税される

個人口座とは異なり、法人口座では保有中ポジションの含み益にも課税されます。

例えば、年末時点（決算時点）で100万円の含み益がある場合、実際に利益確定していなくても、その分の税金を支払う必要があります。

税金の支払いのために「ポジションを現金化しなければならない」などの状況を生み出す可能性があるので、資金管理や戦略に影響が出ます。

デメリット3：法人口座のお金は自由に使えない

法人の資金は会社のものであり、個人的な用途として自由に使用することはできません。急な出費があるときは困りますね。

例えば、生活費や個人的な支出には法人口座の資金を使用することができず、会社の経費や投資資金としてのみ利用が許されます。

これは、法人と個人の資金を明確に区別する必要があるためですが、個人の資金管理においては不便と感じることもあります。

デメリット4：法人化するのに手間と費用がかかる

法人化するためには、会社設立の手続きが必要であり、これには時間と費用がかかります。

例えば、登記費用や設立時の各種手続きに関わる費用、さらに毎年の会計や税務申告のための費用も考慮しなければなりません。

これらの費用は、全て税理士などの専門家に任せたケースです。法人の規模や依頼先により大きく変わるので、参考程度に考えてください。

大きな利益を稼ぐトレーダーにとっては、これらの費用支払いがあったとしても、税制上得られるメリットの方が大きくなります。

デメリット5：仮想通貨CFDの取り扱いがない

AXIORYでは仮想通貨FX対応していないため、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨CFD（暗号通貨CFD）を取引できません。

仮想通貨は市場のボラティリティが激しく、高いリターンを期待できる一方でリスクも大きい取引商品です。そのため、多様な投資戦略を持つトレーダーにとっては選択肢が制限されることになります。

「FX通貨ペアはAXIORY法人口座」「仮想通貨FXはFXGT法人口座」のように、各FX業者の特性を活かして複数口座を持つのもありですね。

AXIORY法人口座を含めた海外FX5社を比較

法人口座の開設が可能な、おすすめ海外FX会社とAXIORYを項目別に比較しました。

おすすめ法人口座の比較早見表

	AXIORY (アキシオリー)	TITAN FX (タイタン)	FXGT.com (エフエックスジーティ)	Exness (エクスネス) 【受付停止】	Three Trader (スリートレーダー)
特徴	資金の安全性	スキャルピングに最適	仮想通貨に強い	ハイレバと低スプレッド	最狭スプレッド
最大レバレッジ (仮想通貨)	2,000倍 (取扱いなし)	500倍※少額口座:1000倍 (100倍)	2,000倍 (1,000倍)	無制限 (400倍)	1000倍 (20倍)
信頼度・安全性
仮想通貨の スプレッド (手数料)	–
スプレッド (手数料)
ボーナス
銘柄数
約定力
日本語サポート
公式サイト	公式HPへ	公式HPへ	公式HPへ	公式HPへ	公式HPへ

AXIORY法人口座と海外FX他社の「資金の安全性」を比較

以下は、AXIORYを含む主要な海外FX業者の資金管理方法や信託保全、補償保険に基づいた資金の安全性の比較です。

分別管理は他のFX業者と同様ですが、AXIORYは信託保全に近い保護を提供し、顧客資金がさらに安心です。また、金融委員会による2万ユーロの補償制度もあり、他社よりも信頼性が高いといえます。

資金保護を重視するトレーダーにとって、AXIORYは他社よりも安全な選択肢です。

AXIORY法人口座と海外FX他社の「最大ロットとポジション数」を比較

大口トレーダー向けに口座を選ぶ際、最大取引サイズや保有可能なポジション数が重要なポイントとなります。

以下は、AXIORYを含む海外FX各社の「大口トレーダー向け法人口座」において、大規模取引関連の条件を比較しました。

AXIORYのナノ口座およびテラ口座はもちろん、その他のFX口座はすべて、最大1,000ロット（1億通貨）の取引が可能です。これは他社と比較して非常に大きな取引サイズです。

さらに、AXIORYは保有可能なポジション数に制限がないため、大量のポジションを持つ必要がある大口トレーダーにとって理想的です。FXGTやExnessもポジション数が無制限ですが、1ポジションあたりはAXIORYに比べて小さく（Exnessは200ロット、FXGT.comは100ロット）、やや不利になります。

AXIORY法人口座と海外FX他社の「スプレッド」を比較

スプレッドはトレーダーにとって取引コストに直接影響する重要な要素です。

AXIORYを含む主要な海外FX法人口座のスプレッドを比較し、どの口座が最もコスト効率が高いかを「各社のおすすめ低スプレッド口座」で比較しました。

おすすめ口座の平均スプレッド比較（USD/JPY）

AXIORYのナノ口座およびテラ口座は、平均0.3pipsという比較的狭いスプレッドを提供しつつ、取引手数料も片道3ドルとリーズナブルです。

他の業者と比べても競争力のある条件を提供していますが、スプレッドの狭さや手数料を重視すると、ThreeTraderのRAWゼロ口座やExnessのゼロ口座が特に優れた選択肢となります。

ただ、「資金の安全性」「大口取引」「比較的狭いスプレッド」と、バランスの良さを考えると、やはりAXIORYは法人口座としておすすめですね。

AXIORY(アキシオリー)法人口座の開設手順

法人化の流れ

AXIORY法人口座を開設するためには、まず法人化する必要があります。以下は、法人設立からAXIORYの法人口座を開設するまでの一般的な手順を説明します。

AXIORYで新しく法人口座を開設する流れ

法人化が完了している場合は、法人のリアル口座を開設します。ざっくとした流れと必要書類は以下の通りです。

必要書類の詳細や注意事項は、以降の手順で詳しく説明しています。

口座開設1：AXIORY公式サイトの「法人口座開設フォーム」へ

公式サイトの法人口座開設フォームにアクセスします。

契約条件（確認書類に記載）の同意にチェックを入れて「次に進む」ボタンを押します。

※契約条件の内容は、取引リスクやプライバシーポリシー、マネーロンダリングに関する内容です。

パートナーコードの入力は任意です。

口座開設2：【申し込みフォーム】会社情報を入力

続けて、法人（会社）に関する情報を入力します。

口座開設3：【申し込みフォーム】連絡先情報を入力

続いて、法人の連絡先情報も入力します。

口座開設4：【申し込みフォーム】本店所在地を入力

続いて、法人の本店所在地も入力します。事務所を自宅に設定している場合は、自宅が本店所在地になります。

入力が完了したら「次に進む」ボタンを押します。

口座開設5：【申し込みフォーム】取締役様情報の登録

法人代表者（取締役）の情報を入力します。

最初に取締役の人数を選択すると、詳細情報入力の画面に移ります。取締役が複数の場合、複数人分のフォーム入力が必要です。

すべての入力が完了したら、「次に進む」ボタンを押します。

口座開設6：【申し込みフォーム】財務状況・投資経験

財務状況やそれぞれの商品への投資経験などの質問に答えます。ほとんどが選択式です。

すべての回答が完了したら、「次へ進む」ボタンを押します。

口座開設7：【申し込みフォーム】FATCAに関するご質問

アメリカ合衆国に納税義務があるかの確認です。

日本居住者は「いいえ」にチェックを入れて、「次に進む」ボタンを押します。

口座開設8：【申し込みフォーム】必要書類の提出（※あとで提出が可能）

法人や代表者に関する書類を提出します。

「今提出する」ボタンを押すと、専用画面が開きます。それぞれの書類をアップロードしていきます。

以下は、本人確認書類のアップロード画面です。

「パスポート、運転免許証、身分証明書」からタイプを選んだ後、以下いづれかのアップロード方法を選択して、指示に従って写真やファイルを送信します。

現住所確認書類のアップロード画面は、ドラックランドドロップ、または、クリックしてファイルをアップロードします。

「グループ構成」については以下のように、会社名や取締役、グループ会社などの関係性を示した構成図が必要です。

全ての書類アップロードが完了したら、「次へ進む」ボタンを押します。

海外FXトレーダーとして個人が法人化させた場合は、会社名と取締役（自身）のみで良いです。

口座開設9：【申し込みフォーム】口座設定

自身のトレードスタイルに合わせて、「リアル口座」の詳細を設定していきます。

すべての項目を選択、チェックしたら「送信」ボタンを押します。

口座開設10：【法人口座開設が完了】メールでログイン情報が届く

登録したメールアドレス宛に、「ログイン情報」が届きます。

AXIORY公式サイトのMyAxioryより、”メールアドレス”と”パスワード”を入力してログインします。

即時入金も可能なので、すぐに取引を開始できます。

AXIORYの法人口座まとめ

AXIORYの法人口座は、個人口座に比べて税制面や資金管理において多くのメリットを享受できる一方で、法人特有の手続きや費用がかかる点も考慮が必要です。

最大レバレッジ2,000倍、低スプレッド、高い約定力など、取引環境は非常に優れています。また、信託保全に近い資金管理が行われているため、資産の安全性も高いです。

法人口座を開設する際には、自社のトレード戦略や運用方針に合った口座タイプを選び、メリットとデメリットを十分に理解した上で活用することが重要です。