Exness プロ口座とゼロ口座の違いを徹底比較|どっちを選ぶべき?取引回数別コスト試算【2025年最新】

「Exnessのプロ口座とゼロ口座、結局どっちを選べばいいの?」Exnessで口座開設を検討している方の多くが、この疑問に直面します。
どちらも初回入金額1,000ドルのプロトレーダー向け口座ですが、取引コストや約定方式に明確な違いがあります。
本記事では、Exness公式サイトの情報に基づき、プロ口座とゼロ口座の違いを徹底比較します。スプレッド、取引手数料、約定方式の違いから、あなたの取引スタイルに最適な口座タイプを判断できるようになります。
結論を先に言えば、月間取引回数50回が分岐点です。
それ以上ならプロ口座、それ以下ならゼロ口座が基本的に有利ですが、約定方式の違いも重要な判断材料になります。詳しく見ていきましょう。
この記事を先読み
- プロ口座とゼロ口座の具体的な違い
- あなたの取引スタイルに合う口座がどちらなのか判断できる
- あなたに最適な口座タイプの選び方
2024年12月中旬より、公式の日本語サイトが非表示となっています。申込みフォームは英語表記ですが、通常通り口座開設が可能です。
(※2024年2月にも数ヶ月の非表示期間あり)
ログイン後のマイページは日本語で、サポートも日本語対応です。
(関連記事:「Exnessから日本語が消えた!?」)
目次
Exness プロ口座 vs ゼロ口座の徹底比較
Exnessは世界的に評価される海外FX業者であり、その中でも多くのトレーダーが注目するのが「プロ口座」と「ゼロ口座」です。
どちらも上級者向けのスペックを備えていますが、取引コストの仕組みや約定方式、ロット上限など細かい仕様には違いがあり、それがトレードの結果に直結します。
ここではまず両者の違いを一覧表で整理し、その後に各要素を掘り下げていきます。
| 項目 | プロ口座 | ゼロ口座 |
|---|---|---|
| 取引コスト | スプレッドのみ(平均0.6〜0.9pips程度) | 主要30銘柄で0.0pips+手数料発生 |
| 手数料 | なし | 往復で1ロットあたり数ドル発生 |
| 最小ロット | 0.01ロット | 0.01ロット |
| 最大ロット | 200ロット(時間帯により変動) | 200ロット(時間帯により変動) |
| ポジション数 | Unlimited | Unlimited |
| 約定方式 | 即時約定(リクオートあり) | 成行約定(スリッページあり) |
| スワップ条件 | 銘柄ごとに発生、長期保有では影響大 | 同様に発生、主要銘柄はコスト圧縮しやすい |
| 推奨スタイル | 幅広い銘柄を扱う人、シンプルに管理したい人 | 主要銘柄を短期売買する人、スキャルピング主体 |
この比較表から見てもわかるように、両口座は一見似ているようでありながら、コスト構造や約定の仕組みが大きく異なります。
以下では各項目を詳しく解説し、実際にどのようなシーンで優位性が出るのかを明らかにしていきます。
取引コストの違い
プロ口座は「スプレッドだけ」で計算が完結するシンプルな構造を持ちます。
主要通貨ペアであれば0.6〜0.9pips程度に収まるため、管理しやすいのが特徴です。
一方でゼロ口座は「ゼロスプレッド」という圧倒的なメリットを持ちながら、その代わりとして取引ごとに手数料が発生します。
つまり、ゼロ口座では「スプレッド+手数料」を合算して総コストを判断する必要があります。
- プロ口座:手数料ゼロ、スプレッドのみを確認すればよい
- ゼロ口座:0.0pips実現可能だが手数料発生、総コストで比較が必須
短期売買やスキャルピングのように回転数が多い戦略ではゼロ口座の強みが出やすく、幅広い銘柄を取引する場合はプロ口座の方が安定感を発揮します。
約定方式の違い
プロ口座は「即時約定(Instant Execution)」が採用され、指定価格での約定が重視されます。
スリッページは少ない一方で、相場急変時にはリクオートが発生する可能性があります。
ゼロ口座は「成行約定(Market Execution)」を採用し、流動性に基づいた最良価格での約定が可能です。リクオートはほぼ発生しないものの、スリッページは残ります。
- プロ口座:スリッページを避けたい人に有利
- ゼロ口座:リクオートを避けたい人に有利
どちらが有利かは「重視するポイント」によって変わります。
正確な価格での約定を優先するならプロ口座、約定の確実性を優先するならゼロ口座が適しています。
ロット数・ポジション制限の違い
両口座とも最小ロットは0.01から、最大ロットは200前後が上限となっています。
これは個人トレーダーにとっては十分すぎる水準であり、実質的には上限を気にせず取引できると考えてよいでしょう。
さらにポジション数の制限は「Unlimited」となっているため、複数戦略を並行して展開することも可能です。
- 最小ロット:どちらも0.01から対応
- 最大ロット:200ロットで大口取引にも対応
- ポジション数:Unlimitedで複数戦略に最適
違いが出るのは、やはり「コスト計算のしやすさ」です。プロ口座はスプレッドだけを見ればよいのに対し、ゼロ口座は手数料を含めて総コストを管理する必要があります。
スプレッドと取引コストの違い
口座を比較する際にもっとも注目されるのが取引コストです。
トレーダーにとってコストは利益を直接削る要因であり、どの口座を選ぶかによって結果が変わってきます。
Exnessのプロ口座とゼロ口座は一見すると同じような条件に見えますが、スプレッドと手数料の組み合わせによって最終的な負担は大きく異なります。
この章では、両口座のコスト構造の違いを具体的に掘り下げていきます。
プロ口座:スプレッドだけでコスト管理が可能
プロ口座では、すべての取引において「スプレッドのみ」がコストになります。
追加の手数料が発生しないため、計算が非常にシンプルで、トレードのたびに複雑な計算をする必要がありません。
主要通貨ペアの平均スプレッドはおよそ0.6〜0.9pipsとされており、短期取引にも長期取引にも対応できるバランス型の仕様です。
- 手数料がゼロで管理がわかりやすい
- スプレッド幅だけを把握すれば収支計算が可能
- 複数銘柄を横断しても計算方法が変わらない
プロ口座はシンプルに取引コストを把握したい人にとって理想的です。
大口取引を行う場合も、手数料負担がないため予測しやすく、計画的に資金を使いたいトレーダーに向いています。
ゼロ口座:ゼロスプレッドと手数料の組み合わせ
ゼロ口座は主要30銘柄でスプレッド0.0pipsを提示することが可能です。
エントリー直後の含み損をほぼゼロにできるため、スキャルピングや短期売買においては強力な武器となります。
ただし、ゼロスプレッドを実現する代わりに取引ごとに手数料が発生します。
1ロットあたり片道0.2USD前後が一般的であり、往復取引ではその倍のコストがかかります。
- 主要銘柄に限り0.0pipsを実現できる
- 手数料は往復で1ロットあたり数ドル発生
- 対象外の銘柄では割高になる可能性もある
ゼロ口座は「少ない利幅を積み重ねる戦略」で力を発揮しますが、主要銘柄以外の取引ではプロ口座よりもコストが高くなる場合がある点には注意が必要です。
コスト比較から見える選択の指針
プロ口座は「どの銘柄を取引しても計算が一定」であり、ゼロ口座は「主要銘柄なら最安になり得る」仕様です。
つまり、幅広い銘柄を扱う人はプロ口座を選ぶべきであり、特定の銘柄で短期売買を繰り返す人はゼロ口座が適しているといえます。
レバレッジと証拠金ルール
Exnessの大きな魅力のひとつが無制限レバレッジです。
これは業界でも珍しい仕様であり、資金効率を極限まで高めたいトレーダーにとって大きなメリットになります。
ただし、無制限レバレッジには条件があり、プロ口座とゼロ口座で共通のルールが適用されます。この章ではその仕組みと実際の使い方を解説します。
無制限レバレッジの利用条件
Exnessで無制限レバレッジを利用するには、いくつかの条件を満たす必要があります。
- 直近で10回以上の取引を行っている
- 累計で5ロット以上の取引を達成している
- 口座残高が1,000USD未満である
これらをクリアすれば、最大レバレッジが「1:Unlimited」に解放されます。
小額資金から大きなポジションを取ることが可能ですが、残高が増えると段階的にレバレッジ制限がかかります。
たとえば、20,000USDを超えると最大1,000倍に制限されるといった具合です。
証拠金とリスク管理
プロ口座もゼロ口座もマージンコール水準は30%、ストップアウト水準は0%に設定されています。
つまり、余裕を持った資金管理をしていれば強制ロスカットに追い込まれるリスクは低いものの、証拠金維持率が急激に下がると一気に資金を失う可能性があります。
- マージンコール:維持率30%で警告
- ストップアウト:維持率0%で強制ロスカット
- 無制限レバレッジは資金管理次第でリスクにもなる
無制限レバレッジは強力ですが、過信すると短時間で口座を失う危険性もあるため、適切なリスク管理が必須です。
口座別の使い分け方
レバレッジ条件は両口座で同じですが、実際の運用では差が出ます。
プロ口座はスプレッドだけを考えればよいため計算がシンプルですが、ゼロ口座は手数料を含めた総コストでロット数を調整する必要があります。
どちらも資金効率を高められますが、取引スタイルに応じてロット管理の仕方が変わる点を理解しておきましょう。
取扱銘柄と商品数の比較
Exnessの強みは、幅広い金融商品に対応している点です。
FXの通貨ペアだけでなく、貴金属、エネルギー、株価指数、仮想通貨など、多様な商品を取引できます。
ただし、プロ口座とゼロ口座では「ゼロスプレッドの適用範囲」に違いがあるため、どの銘柄を中心に取引するかで有利・不利が変わります。
プロ口座の対応銘柄
プロ口座では基本的にExnessが提供するすべての銘柄を対象に取引できます。
スプレッドは銘柄によって異なりますが、手数料ゼロで統一されているため、幅広い商品を扱いたい人には使いやすい仕様です。
- 通貨ペア:主要通貨からマイナーまで網羅
- 貴金属や原油:スプレッド変動はあるが手数料なし
- 株価指数・仮想通貨:長期運用にも適する
ゼロ口座の対応銘柄
ゼロ口座も幅広い銘柄を取引できますが、ゼロスプレッドが適用されるのは主要30銘柄に限られます。
これに含まれない銘柄ではスプレッド+手数料がかかるため、プロ口座より割高になる場合があります。
- 主要30銘柄で0.0pipsを実現可能
- 対象外では手数料込みで割高になる
- 主要銘柄に集中する人向けの口座設計
銘柄選びで変わる優位性
結局のところ、取引する銘柄によってどちらが有利かが変わります。
主要通貨やゴールドを短期で売買するならゼロ口座が強く、マイナー通貨や株価指数など幅広く扱うならプロ口座の方がトータルコストを抑えやすいでしょう。
スワップ・入出金・その他コスト
トレードにかかるコストはスプレッドや手数料だけではありません。
ポジションを保有した際に発生するスワップ、入出金に伴う手数料、さらには維持費なども含めて考える必要があります。
プロ口座とゼロ口座の条件は大きくは変わりませんが、長期運用や資金移動の頻度によって実感する差は小さくありません。
スワップポイントの特徴
Exnessでは多くの銘柄にスワップが設定されており、これは口座タイプに関わらず共通です。
通貨ペアによってはプラススワップを得られる場合もありますが、ゴールドや仮想通貨ではマイナススワップが大きくなる傾向があります。
- 通貨ペア:銘柄によってはプラスになることもある
- ゴールドや仮想通貨:マイナス幅が大きい
- 長期運用する場合は必ず事前確認が必要
入出金の条件
入出金条件は口座による差はなく、共通で利用できます。
最低入金額は1,000USDからと高めですが、クレジットカード、電子ウォレット、仮想通貨など複数の方法に対応しており、24時間365日手続きが可能です。
反映時間は30分〜1時間ほどが目安です。
その他の隠れコスト
休眠口座には維持費が課される場合があり、また決済サービスによっては外部手数料が発生することもあります。
大口トレーダーほど資金移動の頻度が高くなるため、事前に手数料体系を確認しておくと安心です。
どんなトレーダーに向いているか
プロ口座とゼロ口座はどちらも優秀ですが、スタイルや目的によって適性が変わります。ここでは典型的なトレーダー像ごとに、どちらが向いているのかを整理します。
プロ口座が適している人
プロ口座は管理をシンプルにしたい人に向いています。
手数料が発生しないため、スプレッドだけを確認すればよく、複数銘柄を扱う場合でもコスト計算が一定で分かりやすいのが魅力です。
- 複数銘柄を横断して取引する人
- 長期保有を想定して計算を簡略化したい人
- トータルで安定した取引環境を求める人
ゼロ口座が適している人
ゼロ口座は「主要銘柄に集中し、短期で売買する人」に最適です。
ゼロスプレッドによってエントリー直後の含み損を最小限にでき、スキャルピング戦略に高い相性を持ちます。
- スキャルピングやデイトレード主体の人
- ゴールドやドル円など主要銘柄を中心にする人
- わずかな利幅を積み重ねたい人
両方を使い分ける人
多くの上級者は「両口座を使い分ける」ことで総合的にコストを抑えています。
主要銘柄はゼロ口座、その他はプロ口座と使い分けることで、それぞれのメリットを最大限に引き出せます。
運用例でのシミュレーション
実際の運用シーンを想定すると、両口座の違いはさらに分かりやすくなります。
ここでは少額取引、大口取引、長期保有という3つのケースを取り上げ、それぞれでどちらが有利になるかを見ていきましょう。
少額取引のケース
USD/JPYを0.1ロットで10回取引する場合を想定します。
プロ口座では平均0.7pipsのスプレッドで約7pips分のコストが発生します。
ゼロ口座ではスプレッドがゼロですが、手数料が往復で数ドル発生するため、総額ではほぼ同等かやや高くなる傾向があります。
小ロットで頻繁に取引する場合は、プロ口座の方が計算しやすいといえるでしょう。
大口取引のケース
10ロット以上の大口取引を繰り返す場合、ゼロ口座の強みがはっきり現れます。
ゼロスプレッドによって1回ごとの負担を大幅に減らせるため、手数料を含めても総コストはプロ口座よりも安くなることが多いです。
大口スキャルピングを行う人にとってはゼロ口座が圧倒的に有利です。
長期保有のケース
数週間にわたってポジションを持ち続ける場合、差を生むのはスプレッドや手数料ではなくスワップです。
ここではプロ口座とゼロ口座の差はほとんどなく、銘柄の選び方やスワップ条件そのものが重要になります。
つまり、長期保有派は「口座よりも銘柄選び」が決定的要因になります。
Exness プロ口座とゼロ口座に関するよくある質問
両方の口座を同時に持つことはできますか?
はい、可能です。Exnessでは複数の口座を同時に開設できるため、プロ口座とゼロ口座を併用しながら戦略別に使い分けることができます。主要銘柄はゼロ口座で、マイナー銘柄はプロ口座で、といった運用が一般的です。
プロ口座とゼロ口座のスプレッドはどちらが安いのですか?
プロ口座はスプレッドだけで完結するため計算がシンプルですが、数値的にはゼロ口座の0.0pipsの方が一見安く見えます。ただしゼロ口座には手数料が発生するため、総合的なコストは取引量や銘柄によって逆転することがあります。
無制限レバレッジは本当に制限がないのですか?
Exnessの「無制限レバレッジ」は条件付きです。直近で10回以上の取引や5ロット以上の累計取引などを満たしている必要があり、また口座残高が増えると自動的に段階的な制限がかかります。
初心者にはプロ口座とゼロ口座のどちらが向いていますか?
初心者にはコスト計算が分かりやすいプロ口座が向いています。手数料がなく、スプレッドだけを見ればよいため、収支をシンプルに管理できます。ゼロ口座はコスト計算に慣れた中上級者向けです。
長期保有するならどちらの口座が有利ですか?
長期保有においては、スプレッドや手数料よりもスワップポイントの影響が大きくなります。そのため、プロ口座とゼロ口座の差は小さく、銘柄ごとのスワップ条件を確認することが重要になります。
比較まとめと結論
ここまで解説してきたように、プロ口座とゼロ口座はそれぞれ異なる強みを持っています。最後にその違いを整理し、選び方の結論をまとめましょう。
違いの整理
- プロ口座:手数料なし、スプレッドのみで計算が簡単
- ゼロ口座:主要銘柄では0.0pipsを実現できるが手数料発生
- 共通点:無制限レバレッジ、最大200ロット、Unlimitedポジション
選び方の指針
- 幅広い銘柄を扱いたい人 → プロ口座
- 主要銘柄で短期売買を繰り返したい人 → ゼロ口座
- 両口座を併用して戦略別に使い分けるのも有効
最終的なステップ
結論としては、少額で両方の口座を試してみるのが最も確実です。
実際に取引してみることで、自分のスタイルに合う口座を見極めやすくなります。そのうえで本格的な資金を投入すれば、無駄なく効率的に利益を追求できるでしょう。