Axi(アクシ)のVPS完全ガイド|自動売買に最適なVPSを無料で使う方法とは?

Axi(アクシ) 2025.07.14 2025.07.30

FXで自動売買(EA)を行うなら、取引環境の安定性が成果を大きく左右します。

Axiでは、月間20ロット以上の取引で最大36USDのVPS費用が補填され、実質無料で高性能なVPSを利用することが可能です。

本記事では、Axiが提携する各VPSプロバイダーの特徴や選び方、他社との比較、申込手順までを徹底解説。スキャルピングや裁量トレードにも役立つVPS活用術を、実践的な視点から紹介します。

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目次

axi(アクシ)

AxiのVPSとは?基本概要と導入の背景

Axi(旧AxiTrader)は、安定した取引環境を重視するトレーダー向けに、外部VPS(Virtual Private Server)サービスとの連携を通じたMT4向けの取引インフラを提供しています。

特に自動売買(EA)やコピー取引を行うユーザーにとって、VPSの存在は約定の安定性と24時間の稼働確保を実現する要です。

AxiのVPSは、同社のWebサイト上では「Expert Advisors(EAs)やコピー取引戦略を実行するために設計された環境」と明言されており、取引の遅延や中断リスクを最小限に抑える役割を果たしています。

また、AxiはVPSを内製するのではなく、複数の信頼性の高い外部ベンダーと提携することで、用途やコスト感に応じた柔軟な選択肢を提供しているのも特徴です。

そもそもVPSとは?FXトレーダーに必要な理由

VPS(Virtual Private Server)は、インターネット上に設置された仮想の専用サーバーで、24時間稼働し続ける安定した環境を提供します。

家庭のパソコンと異なり、電源を切ってもネットワークとの接続が維持され、EAや自動取引ツールを継続して稼働させることができます。

特にFXの世界では、以下のような理由でVPSの利用が推奨されます。

  • 自動売買の安定稼働:パソコンの電源が落ちても、VPS上でMT4が常時稼働
  • 約定スピードの向上:VPSはブローカーに近いデータセンターに設置されており、通信遅延を抑制
  • 障害リスクの回避:家庭のWi-Fiトラブルや再起動、停電などのリスクを排除
  • スキャルピングとの相性:ミリ秒単位の差が影響する戦略において、圧倒的に優位

AxiのようなNDD(No Dealing Desk)モデルを採用するブローカーでは、注文のスピードと処理の正確性が損益に直結するため、VPSとの相性は非常に良好です。

Axiが提供するVPSサービスの概要

Axiでは、MT4取引の安定化を目的として、信頼できる外部VPSプロバイダー4社と提携し、さまざまな選択肢を提供しています。各社の特徴は以下の通りです。

VPSプロバイダー特徴月額費用補填条件
ForexVPS低レイテンシ/SSD/24時間サポート36USD(Basicプラン)月間20ロット以上で全額補填
MetaTrader VPSMQL5経由で提供/クラウド型約10USD補填なし(自費負担)
CNS(Commercial Network Services)Hyper-V技術/RAMやディスク増設可35USD+追加費用補填制度なし
BeeksFX VPSIBM+SAN+Cisco+VMware/ミリ秒以下のレイテンシープランにより変動初月限定:256MB増量+30%割引(クーポン「AXIOFFER」利用)

VPSの申込自体は、Axiの公式サイトまたは各プロバイダー経由で行いますが、Axiで取引を行っていることが条件となります。

ForexVPS


最先端のSSDを搭載したニューヨークのインフラにより高速な注文処理が可能です。EAインストールや24時間体制のチャット・メールサポート、100%稼働保証が公式に記載されています。

また、「月に20Lot以上の取引」を条件に、最大36USDの月額料金が補填される制度も設けられています。

MetaTrader VPS


MT4の開発元であるMetaQuotes社が運営するクラウド型VPSで、世界7拠点から低レイテンシーの接続が可能です。

登録と支払いはMT4のNavigator内からMQL5アカウントを通じて行い、月額10USDを自己負担で支払う仕様です。

CNS(Commercial Network Services)


Hyper‑V仮想化による堅牢な環境を提供し、Windows 2008 R2または2012 R2を選んで利用できます。初期1GB RAM(最大2GB)、35GBのディスク容量を備え、RAMやディスク追加は追加料金で対応。

電話・ヘルプデスクのサポート(日本語対応なし)と二段階認証も提供しています。こちらも「月間20Lot以上」の取引で、最大35USDの補填が受けられます。

BeeksFX VPS


IBMをはじめとするハードウェア基盤と、CiscoネットワークおよびVMware仮想化を利用し、銀行レベルのインフラ品質を提供。

ラックとデータセンター間を直結するファイバーにより1ミリ秒以下のレイテンシーを実現しています。

また、初回利用に限りすべてのプランで256MBメモリ増量&30%オフ割引(クーポン「AXIOFFER」利用)という特典があり、これらは公式ページに明記されています。

参考:axi公式ページ:当社のVPSパートナー

なぜAxiはVPSを提供しているのか

AxiがVPSを積極的に案内する背景には、以下のようなトレーダー目線でのサポート強化とブローカーとしての信頼性維持があります。

  • 自動売買ニーズの高まり

 EA(Expert Advisors)を使ったトレードはもはや一部の上級者だけのものではなく、一般トレーダーにも普及しています。常時稼働を求めるニーズに応えるため、AxiはVPS環境の提供に力を入れています。

  • 「止まらない取引環境」への配慮

 家庭PCに依存したトレードでは、電源オフやソフトのクラッシュ、OS更新などで稼働が止まるリスクがあります。Axiはこれをカバーすべく、安定運用できるVPSの活用を推奨しています。

  • 約定品質の向上による顧客満足度の向上

 AxiはNDD方式で透明性ある取引を提供しているため、サーバーとの距離が約定スピードに影響します。VPSの導入によって、取引の滑らかさ・遅延の低下により「成約しやすい環境」を整えられ、ブローカーとしての評価にも繋がるのです。

【条件付き】AxiのVPSは無料?提供条件と注意点

Axiが提携する外部VPSプロバイダーは、ForexVPS、MetaTrader VPS、Commercial Network Services(CNS)、そしてBeeksFX VPSの4社です。

4社もあるのはすごいけど、どれにしようか迷うわね

料金や補填のありなし、条件などは異なるから自分に合うのが選べるのはいいことじゃよ

中でもForexVPSとCNSは、一定条件を満たすことで実質無料または補填ありとなる仕様が公式で明示されています。

一方、他の2社はそのまま有料サービスです。以下に、各プロバイダーの料金体系と条件を整理します。

プロバイダー月額料金(公式)補填条件補填金額対象プラン
ForexVPS基本プラン:36USD(1GB RAM)月間取引量20ロット以上最大36USD/月補填Basic VPS edition(1GB)
MetaTrader VPS10USD/月(MQL5で支払)–(補填なし)クラウド型VPS(7拠点)
CNS35USD/月(1GB)+追加オプション月間取引量20ロット以上最大35USD/月補填Traders VPS Value Edition(1GB)
BeeksFX VPS非開示(要契約)クーポンコード入力30%割引IBM+VMware環境

それぞれの詳細は、Axi公式サイトおよびサポートセンターにて確認でき、取引量20ロット以上という条件が明確に記されています。

取引量20ロット以上で「ForexVPS」が実質無料に

Axiは、カレンダー月内に20ロット以上の取引をクリアしたユーザーに対し、ForexVPS(基本1GBプラン/36USD)が最大36USDまでの月額料金を補填する制度を提供しています。
つまり、対象ユーザーは実質無料でVPS利用が可能となります。

補填対象は「Basic VPS edition(1GB RAM)」に限られ、より高スペックプランは除外されている点に注意が必要です。

CNSも同様の条件付補填あり

Axiは同じく、月間20ロット以上の取引を条件に、CNS(35USD/月~)のVPSを最大35USD/月の補填を行うことを公式に明記しています。
補填対象は「Traders VPS Value Edition(1GB)」プランです。

CNSはHyper-V仮想化環境を採用し、RAMは最大2GBまで、ディスク35GB+追加オプション可能といった柔軟性も公式記載されています。

補填対象外の2サービス

MetaTrader VPS

Axi公式では月額10USDをMQL5アカウントで支払う必要があり、補填の記載はなく、完全に自費です。

BeeksFX VPS

こちらは初月のみ256MBのメモリ増&30%オフといったプロモーションがあるものの、補填の記載は無し。取引量に応じた割引は適用されない点に注意してください。

Axiで取引口座を開設してVPSを利用する

補填利用時の注意点と申込方法

取引量のカウント方法

 カレンダー月内の20ロット以上という条件は明確で、複数口座の合算での判定も公式には可能性がありますが、Axiに問い合わせしたところ複数口座での合算は可能で、各口座合計で20ロット以上の取引が必要ということです。

Axiからの回答

VPSの条件にお取引ロットがございます場合、弊社でお持ちの口座(複数でも可)で条件を満たしていれば問題ないとのことでございます。

補填は利用料金まで

 補填額は各VPSサービスの月額料金に相当。超過部分の返金やキャッシュバックは行われません。

申し込み手順

     

  1. Axiサポートのオンラインフォームから「VPS Application Form」を提出
  2.  

  3. Axiが条件を確認後、VPSプロバイダーとの連携・自動プロビジョニングが行われます
  4.  

  5. MetaTrader VPSのみは、MT4内のNavigatorからMQL5アカウントで申請し、月額10USDを支払い開始します

補填上限に注意

 ForexVPSは36USD、CNSは35USDが補填上限であり、それ以上の高スペックやオプションを追加する場合は差額が発生する仕様です。

VPS接続までの流れと申込手順

AxiでVPSを利用するには、口座開設だけでは完結せず、提携プロバイダー経由の申請・設定作業が必要です。ただし、Axiのサポート体制は明快で、申込から接続までを段階的に進めることができます。

このセクションでは、Axi公式サイトの情報に基づき、ForexVPS/MetaTrader VPS/CNS/BeeksFX VPSそれぞれの接続までの流れを具体的に紹介します。

ForexVPS/CNS/BeeksFXの場合

ステップ1:VPS申請フォームの提出

まずAxi口座を開設したうえで、VPSを希望する場合は、Axiの公式サポートチームに申請フォームを送信します。現在、VPS申請は次の方法で行うよう公式ページに明示されています。

  1. サポートページ(support.axi.com)または公式VPS紹介ページにあるリンクからアクセス
  2. 必要事項を記入し、口座番号・希望VPSプロバイダー・希望プランなどを明記して送信
  3. Axiチームが条件(例:20ロット以上の取引実績)を確認後、補填可否を通知&接続開始案内が届く

ForexVPSやCNSの申し込みでは、Axiの確認と承認を経て、VPSベンダー側との接続情報(IPアドレス・ログイン名・パスワードなど)が提供されます。

BeeksFXの場合は専用クーポンコード「AXIOFFER」を利用して、Beeks公式ページから直接申し込み可能です(Axi公式からリンクあり)

ステップ2:VPSプロバイダーからの接続情報を受け取る

申込完了後、各VPSプロバイダーから送信される「VPS接続情報メール」には、以下のような内容が含まれます。

  • IPアドレス(例:203.0.113.XXX)
  • リモートユーザー名(例:Administrator)
  • ログインパスワード
  • 推奨MT4インストール手順
  • サポート窓口

この情報をもとに、自分のPCやモバイル端末からVPSへリモート接続することで、MT4やEAをインストール&稼働できます。

VPS接続には、標準的な「リモートデスクトップ接続(Windows)」「Microsoft Remote Desktop(Mac/iOS)」を使用します。

ステップ3:MT4のインストールとEAの稼働確認

VPS接続が完了したら、VPS内部で次の操作を行います。

  1. AxiのMT4を公式サイトからダウンロードし、VPS上にインストール
  2. ログイン情報を入力し、口座に接続
  3. EAファイル(.ex4または.mq4)をMQL4/Expertsフォルダへ配置
  4. MT4を再起動し、ナビゲーターからEAをチャートへドラッグ&ドロップ
  5. 自動売買を「有効」にして、稼働を確認

これにより、自動売買が24時間365日動作する環境が完成します。接続が不安定な自宅PCに依存せず、ニューヨークやロンドンの金融データセンターに直結した取引環境でトレードが可能となります。

MetaTrader VPSの場合はMT4内から直接申請

MetaTrader VPSだけは申請方法が異なり、MT4ターミナル内から直接申請を行います。

MetaTrader VPSの手順

  1. MT4ターミナルを起動し、「ナビゲーター」内の口座を右クリック
  2. 「VPSサーバーに接続」を選択
  3. MQL5アカウントでログインし、支払い(10 USD)を確定
  4. 自動的にMetaTrader VPSが接続され、EAも自動的に同期される

MetaTrader VPSはMetaQuotes社による公式サービスであり、初期設定の簡易さが特徴です。接続後は、チャートやEAの状態をそのままVPSへコピーして稼働できます。

サポートとトラブル時の対応

Axiはサポートページ(英語)からVPS関連の問い合わせを受け付けています。

ForexVPS・CNSなどの外部VPS業者についても、それぞれ24時間チャット・メールサポートに対応しています。

一方で、MetaTrader VPSはMQL5経由の契約となるため、Axi側ではサポートできない点に注意が必要です。

項目ForexVPS/CNS/BeeksFXMetaTrader VPS
申込方法Axi公式フォームまたはクーポン経由MT4ターミナル内から直接申請
接続手順VPS情報をメールで受け取り、自分で設定MT4が自動で同期・接続
補填対象取引条件を満たせば補填あり(上限あり)補填なし(完全自己負担)
推奨ユーザー層中~上級者/EA・自動売買トレーダー初心者/裁量トレーダー

VPSを使うべきトレーダーのタイプとは?

VPSの導入は、すべてのトレーダーに必要というわけではありません。むしろ、どんな戦略・取引スタイルでFXを行うかによって、VPSの必要性や恩恵は大きく変わってきます。

このセクションでは、Axi公式サイトやVPS業者の説明をもとに、VPSを積極的に使うべきトレーダーの特徴を3つのタイプに分類して紹介します。

  • 自動売買(EA)を常時稼働させるトレーダー
  • スキャルピング・短期売買を行う上級者
  • 自宅PC・通信環境に不安がある一般ユーザー

自動売買(EA)を常時稼働させるトレーダー

最もVPSとの相性が良いのが、EA(エキスパートアドバイザー)による自動売買を実行しているトレーダーです。

Axi公式でも、VPSの主な用途は「EAとコピー取引の安定運用」とされています。

VPSが必要な理由

  • 自宅PCは24時間稼働に不向き(停電・再起動・OSアップデート)
  • VPS上ではMT4が365日稼働しており、EAのロジックを止めずに維持可能
  • 約定の安定性が高く、戦略どおりに動作しやすい

とくにAxiでは、スキャルピング系EAやロンドン時間・ニューヨーク時間のブレイクアウト戦略に対応するため、低レイテンシーのVPS接続を推奨しています。

ForexVPSやCNSはAxiサーバーへの物理距離が非常に近いため、通信遅延が1ms以下に抑えられ、自動売買の成績にも影響を与えにくいというメリットがあります。

スキャルピング・短期売買を行う上級者

次にVPSの恩恵を強く受けられるのが、スキャルピング(数秒~数分で決済)を頻繁に行う上級者トレーダーです。

スキャルピングでは、エントリーから決済までが数秒、ミリ秒単位の約定スピードが利益に直結という極端なスピード重視の世界になります。

VPSを経由すれば、以下のようなメリットがあり、「1ティックの差」で勝敗が決まるような取引では特に有効です。

  • ブローカーのサーバーに極めて近い環境から注文が出せる
  • PCの遅延やインターネット回線の不安定性を完全に回避できる

また、AxiはZero口座やPro口座など、スプレッドを極限まで狭くした口座タイプを提供しているため、「約定力×スプレッド×VPS」の掛け合わせによる戦略が非常に効果的になります。

Axiで自動売買を始める

自宅PC・通信環境に不安がある一般ユーザー

EAやスキャルピングを使っていなくても、以下のようなユーザーはVPS導入を検討する価値があります。

  • 自宅のネットが時々切れる
  • 外出中でもEAやトレードを継続したい
  • PCのスペックや稼働に不安がある

こういった場合、VPSは取引の停止リスクを未然に防ぐ保険のような役割を果たします。

例えば、夜中に自動でウイルススキャンが走りPCが重くなる、OS更新で再起動されEAが止まる、家庭のWi-Fiが不調で数分接続が切れるといった現象はVPSなら一切起こりません。

Axi公式ページでも「自宅PCの制約を超えて、EAを安定稼働させられる」と明記されており、トレード環境を“クラウドに移す”という選択として有効です。

VPSが不要なケースとは?

一方で、以下のようなユーザーにはVPSの必要性はさほど高くありません。

  • 長期保有(スイングトレード)主体のトレーダー
  • EAを使わない裁量トレーダーで、日中しか取引しない
  • デモ口座中心で検証段階にある人

このようなトレーダーであれば、自宅のパソコンでも十分に対応可能であり、月額費用をかけてまでVPSを導入する必要は少ないでしょう。

VPSは「止めたくない人」向けの必需品

VPSは「自動売買が止まったら困る」「通信が切れたら致命的」というトレーダーにとっては命綱のような存在です。

特にAxiでは、一定条件でVPS利用料の補填もあるため、非常に大きなメリットがあります。

VPSの利用で大きなメリットが見込まれるトレーダー

  • EAユーザー(20ロット以上/月)
  • 短期トレードでミリ秒を競う人
  • 安定性を重視する慎重派

逆に「月に1~2回しかトレードしない」「長期ポジションが多い」などのスタイルであれば、VPSよりもシンプルなPC環境の整備やトレードの再現性確保を優先する方が合理的です。

他社VPSとの比較|Axiは優秀?

AxiのVPSは、取引条件や補填制度において他社と比べて優位性があります。ここでは、XM・Exnessなど主要海外FX業者との比較を行い、Axiが「コスト面・性能・条件のバランス」でどの程度優れているか整理します。

XMとVPS条件比較:Axiに軍配?

XMのVPSとの比較

 XMでは、BeeksFXと提携した無料VPSを提供しており、口座残高などの条件を満たせば無料で利用可能です。

XMでVPSを無料で利用するための条件は、最低1,000ドル以上の残高を保有していることと月に最低5ロット以上の取引があることです。

AxiのVPSの無料条件

 対してAxiは、ForexVPSとCNSの1GBプランが月20ロット以上の取引で最大36USDまたは35USDの補填として実質無料になります。

条件が取引ロット数に限定され、より明確かつ達成しやすい点が特長です。

①条件の透明性、②取引ロット中心の明確条件、③補填額の明示—これらの点で、AxiはXMより公平で実用的と言えます。

Exnessとの比較:VPSは充実、ただし選ぶならAxi?

ExnessでのVPS

 Exnessでも、一定条件を満たしたユーザー向けにBeeksFXなどによるVPSが無料提供されています。

ExnessのVPSが無料で利用できる条件

  • スタンダード口座またはプロ口座など、有効な取引口座を保有している
  • 総残高が月間最低500ドル(または同等額)以上
  • 過去1ヵ月に1,500,000USD以上の取引実績がある

ただし、実際には時期や口座の種類、申請時の運用実績によって柔軟に対応されることもあるので、ある程度の実績を作ってから申請した方が承認されやすいです。

Axi vs Exness

 Exnessは口座開設やプラットフォーム面では高評価(スプレッド最狭など)ですが、VPSに関する補填条件の公開や透明性ではAxiの方が上位にあります。

性能は互角でも、「条件が明快・補填額が固定」という点で、Axiの制度はユーザーに選ばれやすい設計です。

各社VPS比較の総括

ブローカーVPSプロバイダー無料条件価格補填 / 無料内容補足情報
AxiForexVPS、CNS月20ロット以上最大36USD/35USD補填(1 GB)条件が明確で補填額も明示されている
XMBeeksFX口座残高+月数Lot(条件非公開)無料(初月などの限定提供)詳細条件が非公開で不透明
ExnessBeeksFX直近30日以内のログイン+取引無料条件が分かりにくく明示されていない

透明性ではAxiの条件は明文で公表されており、他社よりも分かりやすくコスト明示しています。

ただし、補填上限が存在しますが、コスト超過リスクは可視化されています。

パフォーマンスに関しても提携先がForexVPS・CNS・BeeksFXなど主要業者揃いで、サーバースペック・サポート体制ともに信頼性が高いという特徴があります。

AxiのVPSは「分かりやすさ」「選択肢」「補填制度」で他社より優位性があります。

Axiは取引量20ロットという明確かつ到達しやすい目安を設定し、補填額も明示されています。

他社では条件が明確に記載されている海外FXブローカーもあれば、条件が不透明であるところもあり、取引ロット数や口座残高が条件であるのが一般的の中、Axiでは取引ロットのみで条件を満たすことができます。

Axiで取引口座を開設してVPSを使う

VPS活用による取引の安定性と優位性

VPSを利用する最大の目的は、「取引を止めないこと」「約定スピードの安定化」にあります。

特にAxiでは、VPSの導入を通じて約定力の強化や取引ミスの回避を狙う戦略が推奨されています。

このセクションでは、VPSの実用的なメリットを「技術的側面」「取引戦略上の利点」から具体的に紹介します。

VPS接続による約定力向上の仕組み

約定力とは、注文を出してから実際にその注文が市場で成立するまでのスピードや精度を意味します。AxiではVPSを活用することで、以下のような接続上の優位性が得られるとしています。

  • 物理的にAxiサーバーに近いデータセンター(ニューヨーク、ロンドンなど)を経由するため、通信の往復時間(レイテンシー)が短い
  • VPS上で稼働するMT4が常時ネットワーク最適化された環境にある
  • 自宅PC経由と比較して、Pingが1ms以下に抑えられるケースもある(公式ページ記載)

これにより、以下のような場面で明確な効果が発揮されます。

  • 指標発表時など、数秒で価格が急変する場面でも、遅延によるスリッページが最小限
  • EAが決まったロジックでエントリー/決済する際、理論値通りに動作する確率が上がる

Axiの提携先であるForexVPSでは「最大3つのMT4同時稼働」「100%稼働保証」「SSD標準装備」といった仕様により、プロトレーダーのニーズにも対応しています。

回線断絶リスクの回避策としてのVPS

もう一つの大きな強みは、インターネットや電源トラブルによる停止リスクを回避できることです。

VPSは、24時間稼働するクラウド上の仮想PCです。以下のような状況でも、自動売買やポジション管理が継続されます。

  • 自宅で停電が発生したとき
  • ルーターやモバイルWi-Fiが切断されたとき
  • PCが勝手に再起動・スリープに入ったとき

こうした事象は、自宅環境でMT4を稼働させていると日常的に起こり得る問題です。

AxiのようなNDD方式の業者では、一瞬の通信ロスでも不利な約定につながる可能性があるため、環境リスクの排除は成績の安定にも直結します。

特に中級者以上のトレーダーにとって、「勝ち負けの原因を自分の手法以外にしない」という思想が、VPS利用の背景にあります。

24時間稼働による自動売買の信頼性アップ

AxiのVPS提携サービスでは、すべてのプロバイダーが24時間365日の稼働保証を掲げています。これにより、EAやコピー取引を使った以下の戦略が効果的に運用可能となります:

  • アジア市場から欧州・NYまでの“通しトレード”
  • 夜間スキャルピング系EA(例:ドル円レンジ抜け)
  • 週末明けの窓埋め狙いEA

また、VPS上ではMT4に加えてVPS自体も再起動・更新が抑制されており、Windows Updateなどによる予期しない中断を防げる設計になっています。

さらに、多くのプロバイダーでは以下のような安心機能が搭載されています。

  • 自動バックアップ:MT4設定やEAファイルが丸ごと保存され、故障時も迅速に復元可能
  • 2段階認証・SSH接続:セキュリティ面でも安心

こうした点から、VPSを使えば「取引が止まっていたかもしれないリスク」を排除し、より戦略に集中できる環境が整います。

勝率よりも“安定性”を求める人こそVPSを

VPSは、直接的に利益を生むものではありません。しかし、取引の前提となる“安定した稼働環境”を得る手段として、極めて効果的です。

利点内容
約定力向上サーバー直結で通信遅延を最小限に
自動売買の継続性24時間365日止まらない取引環境
リスクの排除停電・Wi-Fi切断・再起動の影響なし
心理的安心成績不振の原因が外的要因でなくなる

VPSは、勝ち負けの土俵に上がるための“設備投資”であり、Axiのように補填制度がある業者を使えば、実質無料でこれらの恩恵を享受できます。

AxiのVPSはどんな人におすすめか?

Axiが提供するVPSサービスは、EAトレーダーや短期売買に特化した中・上級者にとって、非常に魅力的な取引インフラです。

補填条件が明確で、提携プロバイダーの性能も高く、実質無料で安定した取引環境を構築できるのが大きな強みです。

ここでは、どのようなトレーダーにAxi VPSが適しているのか、また注意すべき点についても総括します。

VPS利用に向いているトレーダーの特徴

以下のようなトレーダーは、AxiのVPSを積極的に活用すべきです。

タイプ理由・メリット
EAトレーダーVPS上でMT4を24時間稼働でき、売買ロジックを途切れさせずに運用可能
スキャルピング主体の短期トレーダーレイテンシーを抑えて約定力を強化できる
夜間・週末を含む時間帯で自動売買したい人VPSならPCの電源に依存せず常時稼働できる
通信環境が不安定な地域で取引している人VPSを経由すれば、安定した回線とサーバーに直接接続可能

また、Axiの補填条件(月20ロット以上)を無理なく満たせる中上級者であれば、コスト負担なしで高性能VPSを導入できる点は非常に大きなメリットとなります。

利用前に確認すべき注意点

一方で、以下の点にも注意が必要です。

補填対象は基本プラン(1GB)に限られるので、上位プランを選ぶと差額が自己負担になります。

VPS申請は別途手続きが必要で、MetaTrader VPS以外はAxiのフォームからの申請が必要で、条件確認や接続まで数営業日を要することもあります。

補填は“後払い”での形が多く、プロバイダーに一度支払った上で、条件を満たすとAxiからリベートがある形式となるため、初期支払いの用意が必要です。

これらを踏まえたうえで、コスト対効果を冷静に評価したうえで導入するのが最適です。

他社のVPSとの違い

比較軸AxiXMExness
提携VPSForexVPS、CNS、BeeksFXBeeksFXBeeksFX
条件の明確さ明示(20ロット)非公開が多い不明確
補填制度最大36USD明示無料提供だが条件非公開無料提供あるが不明
日本語対応あり(公式サポート)あり制限あり

Axiは条件の明確さ・日本語サポート・補填額の可視化という点で、他社より導入判断がしやすく、初めてVPSを使う人にとっても取り組みやすい環境が整っています。

こんな人はVPS不要かも?

VPSの導入には一定のメリットがありますが、以下のようなケースでは不要なこともあります。

  • 裁量トレード中心で、EAを使っていない
  • 月数回程度の中長期トレードのみで、約定タイミングにこだわらない
  • 常に自宅PCの前で管理している

このような人にとっては、自宅PC+安定した通信環境だけで十分な場合もあります。

AxiのVPSは「止めたくない戦略」を持つ人の武器

AxiのVPSは、自動売買戦略を止めたくない、指標トレードなど約定タイミングにこだわる、成績に直結する外部要因(電源・通信断)を排除したいというようなニーズを持つトレーダーにとってコスト以上の価値を提供するツールです。

Axiの明快な補填制度と選べるVPSプロバイダーによって、自身のスタイルに応じた最適環境を選べる柔軟性も大きな魅力です。

まとめ:Axi VPSは安定重視のトレーダーに最適なインフラ

AxiのVPSは、EA(自動売買)やスキャルピングといった精度と継続性が求められる取引スタイルに特化したトレーダーにとって、極めて実用性の高いサービスです。

ForexVPS・CNS・BeeksFXといった有力プロバイダーと提携し、月間20ロット以上の取引で最大36USDの費用補填が受けられる点は大きな魅力です。

VPSを活用することで、約定スピードの安定化、通信トラブルの回避、24時間365日の稼働環境が整い、自宅PCでは不可能な“止まらないトレード”が実現します。さらに、補填条件が明確で、他社と比べても制度の透明性と使いやすさが際立っています。

一方、長期トレーダーやEAを使わない初心者には必要性が低く、費用対効果を見極めることも重要です。万が一Axi VPSが利用できない場合も、国内VPSや他社VPS、あるいは自宅環境の強化など代替手段は複数存在します。

総じてAxiのVPSは、戦略を止めたくないトレーダーにとっての取引の土台であり、Axiを利用する上で強力な武器となる選択肢のひとつと言えるでしょう。

AxiのVPSでFXを始める