Exness(エクスネス)のVPS|無料で利用する条件・設定手順・EA稼働の注意点まで徹底解説!

Exness(エクスネス)では、EA(自動売買)を安定して稼働させたいトレーダー向けに、無料のVPSサービスを提供しています。
「どうやって申し込むの?」「条件は厳しい?」「実際に速いの?」といった疑問を持つ方のために、本記事ではExnessのVPSの利用条件、申請方法、スペックや接続設定、EA運用時の注意点まで網羅的に解説。
他社との比較やよくある質問にも触れながら、VPSを使うべきか判断できる内容に仕上げています。
Exnessで本格的に自動売買を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
2024年12月中旬より、公式の日本語サイトが非表示となっています。申込みフォームは英語表記ですが、通常通り口座開設が可能です。
(※2024年2月にも数ヶ月の非表示期間あり)
ログイン後のマイページは日本語で、サポートも日本語対応です。
(関連記事:「Exnessから日本語が消えた!?」)
目次

ExnessのVPSとは?
Exnessでは、安定した自動売買や高頻度取引を行うトレーダー向けに、無料のVPS(Virtual Private Server:仮想専用サーバー)を提供しています。
VPSとは、自分のパソコンを使わずに24時間365日MT4/MT5を稼働させられる環境のことで、EA(エキスパートアドバイザー)を用いた自動売買において特に重宝されます。
VPS(仮想専用サーバー)とは何か
VPSとは、クラウド上に設置された仮想のWindowsサーバーで、自宅のPCとは異なり、常時起動・安定稼働が可能です。
MT4やMT5をインストールしておけば、インターネット回線が不安定な状況でも自動売買プログラムが止まることなく稼働し続けます。
これにより、パソコンの電源を落としたり、Wi-Fiが切れたりしてもトレードに支障が出ません。
通常、自分でVPSを契約する場合は月額2,000〜3,000円程度の費用が発生しますが、Exnessでは条件を満たせば無料で利用できます。
これは他の多くの海外FX業者でも採用されている仕組みですが、Exnessはその中でも条件が比較的緩く、提供スペックも安定している点が魅力です。
ExnessのVPSの基本仕様・提供目的
ExnessのVPSは、ロンドンのデータセンターに設置されており、Exnessのトレーディングサーバーと非常に近い場所にあるため、低遅延での取引が可能です。
これは特にスキャルピングや高頻度取引を行うユーザーにとって大きなアドバンテージとなります。
また、EAトレーダーにとって重要なのが「VPSの安定性」です。
ExnessのVPSは99.9%以上の稼働率を誇り、外部要因による停止リスクが限りなく低く抑えられています。
加えて、定期メンテナンスや再起動も事前通知の上で行われるため、取引に影響が出にくい運用体制が整っています。
どのようなトレーダーに向いているか
ExnessのVPSは、次のようなトレーダーに特に向いています。
- MT4/MT5でEA(自動売買)を使っている
- 取引ロジックが24時間連続での稼働を必要とする
- 自宅のネット回線が不安定で通信切断のリスクがある
- パソコンの電源を切ってもトレードを継続したい
- 低遅延での約定速度を求めている
とくに、EAや自動売買の停止リスクを避けたい中上級者には必須ともいえる機能です。
また、ExnessのようにVPS提供サーバーと取引サーバーの物理距離が近いブローカーは少なく、この点で他社と差別化できます。
加えて、裁量トレーダーであっても、複数の通貨ペアを監視するマルチチャート環境を構築したい場合や、別環境で安全にポジション管理をしたいときなどに、VPSを活用するメリットがあります。
総じて、ExnessのVPSは「本気でFXに取り組むトレーダー」にとって信頼性の高いインフラのひとつであり、無料で利用できることを踏まえると、利用しない理由がないといえるほど優れたサービスです。
ExnessのVPSの利用条件と申請方法
ExnessのVPSは、誰でも自動で使えるわけではなく、一定の条件を満たしたトレーダーにのみ提供されるサービスです。
特にEAなどの継続的な取引を行っているトレーダー向けに設計されているため、申請のタイミングや条件を理解しておくことが重要です。
利用に必要な条件(口座残高・取引量など)
ExnessのVPSを無料で利用するには、以下の条件を満たす必要があります。
ExnessのVPSが無料で利用できる条件
- スタンダード口座またはプロ口座など、有効な取引口座を保有している
- 総残高が月間最低500ドル(または同等額)以上
- 過去1ヵ月に1,500,000USD以上の取引実績がある
これらはExnessの公式見解に基づく基準ですが、実際には時期や口座の種類、申請時の運用実績に応じて柔軟に対応されることもあります。
口座開設直後ではなく、ある程度のトレード実績があってから申請する方が承認されやすい傾向にあります。
VPSの申し込み手順(実際の画面付きで紹介)
ExnessのVPS申請は、クライアントポータル(会員ページ)から行います。申請手順は以下の通りです。
- Exnessにログインし、ダッシュボードを開く
- 「VPS」もしくは「サービス」メニューをクリック
- 案内に従って申請フォームに進む
- 申請理由や利用予定(EAの有無など)を記入
- 申請後、数営業日以内にメールで承認可否の通知を受け取る
Exnessでは手続きが比較的スムーズで、申請から利用開始まで数日で完了するケースが多いです。
ただし、英語での申請画面になる場合もあるため、最低限の用語は理解しておくと安心です。
また、VPS提供元(通常はBeeks FXなどの業者)からのログイン情報が別途送付されるため、メールの見落としに注意しましょう。
よくある申請時の注意点と対処法
VPSの申請に関しては、以下のような注意点があります。
- 条件を満たしていても自動的に利用権が与えられるわけではなく、必ず申請が必要
- 申請時点で口座残高や取引量の条件を下回っていると、承認されない可能性がある
- 同一アカウントで複数VPSの同時申請は不可
- VPS申請後に口座を放置しておくと、停止・解約されることがある
申請の承認率を高めるためには、申請前に以下を意識するとよいです。
- 申請前に500ドル以上の残高を維持し、複数ロットの取引履歴を作る
- できれば申請時にEAを稼働中の状態にしておく
- 必要に応じてチャットサポートで事前相談しておく
Exnessでは日本語サポートも用意されており、不明点があればチャットやメールでの問い合わせも可能です。
条件を満たしているのに拒否された場合は、担当者に再申請の相談をしてみることも有効です。
また、Exnessはキャンペーンや期間限定でVPSの条件が緩和されることもあるため、タイミングによってはより簡単に利用できるチャンスもあります。
ExnessのVPSのスペック・性能
Exnessが提供するVPSは、安定した取引環境を支えるための高性能なスペックを備えています。
自動売買や複数チャートの同時表示などにも対応できる仕様となっており、裁量・EA問わず中上級者の取引に十分対応可能です。
ここでは、CPU・メモリなどのハードウェアスペックから、ロケーションや稼働環境まで詳しく紹介します。
CPU・メモリ・ディスク容量の詳細
ExnessのVPSの一般的なスペックは以下の通りです(提供元により若干異なる場合があります)。
- CPU:1〜2コア(Intel Xeonなどの高性能CPU)
- メモリ:1GB〜2GB RAM
- ストレージ:25GB〜40GB SSD
- OS:Windows Server 2012 または 2016
- ソフト:MT4 / MT5対応(プリインストールはなし)
このスペックであれば、EAを2〜3個稼働させる程度なら十分に対応可能です。
CPUやメモリの割り当ては他社VPSと比べて標準的であり、特別ハイスペックというわけではありませんが、無料提供という点を踏まえると非常にコストパフォーマンスが高いといえます。
接続先サーバーのロケーション
ExnessのVPSは主にロンドンのデータセンターに設置されており、取引サーバーとの物理的な距離が非常に近いため、注文処理時の遅延を最小限に抑えることができます。
多くの海外FX業者がVPSを提供している中で、Exnessのように「取引サーバーとVPSサーバーの拠点を一致させている」ケースは限られており、これが高速約定を実現している要因のひとつです。
また、ロンドンは世界最大級の金融市場であることから、為替市場との接続インフラも非常に強固であり、VPSからの通信安定性にも大きく貢献しています。
稼働時間・安定性・再起動の可否
ExnessのVPSは、外部のVPSサービス業者(例:Beeks FXなど)と提携して提供されており、常時99.9%以上の稼働率が確保されています。これは、以下のような運用環境によって実現されています。
- 無停電電源装置(UPS)とバックアップ回線の常時稼働
- 自動監視とアラートによる早期障害検知体制
- 定期メンテナンスの事前アナウンス(影響時間も限定的)
また、再起動やシャットダウンはユーザー側で自由に操作可能です。
必要に応じてMT4/MT5の更新やEAの再設定を行うことができ、リモートデスクトップ接続を通じてWindowsの操作も通常のPCと同様に行えます。
ただし、再起動や過度な負荷をかけた際にサービス制限がかかるケースも稀にあるため、Exness側の規約やマナーを守って使用することが推奨されます。
スペック上は高度な裁量取引にはやや物足りなさもあるものの、EA運用をメインとするなら十分な性能です。
とくに、エントリーと決済を頻繁に繰り返すタイプのEAを使う場合、ロンドン直結の低遅延環境は大きな強みになります。
また、通信エラーやシステムクラッシュなどが発生した場合には、Exnessサポートへ連絡することで迅速な再発行や設定サポートを受けられるため、初心者でも安心して利用を続けられます。
MT4・MT5でのVPS接続設定方法
ExnessのVPSを申し込んで承認されると、数日以内にVPSの接続情報がメールで送付されます。
この情報をもとに、リモートデスクトップ接続を使ってVPSへアクセスし、MT4またはMT5をインストール・設定する必要があります。この章では、各OSでの接続方法を解説し、接続時の注意点やトラブル対処法についても紹介します。
Windowsでの接続手順
Windowsパソコンを使っている場合、標準搭載の「リモートデスクトップ接続(Remote Desktop Connection)」を使って、簡単にVPSへアクセスできます。手順は以下のとおりです。
Windowsでの接続手順
- スタートメニューで「リモートデスクトップ接続」と検索して起動
- Exnessから届いたIPアドレスを入力
- ユーザー名(通常「Administrator」)と初期パスワードを入力
- 「接続」をクリックすると、VPSのデスクトップ画面が表示される
初回接続時に「証明書に関する警告」が表示される場合がありますが、そのまま「はい」で進んで問題ありません。
Windowsの検索バーに「リモートデスクトップ接続」と入力し、アプリを起動
Windowsの検索バーにリモートデスクトップと入力すると、リモートデスクトップ接続というアプリが出てきますので、そこをクリックします。

アプリを開き、[コンピューター] からVPSのIPアドレスを追加
ExnessのVPSをリクエストした後に、Beeks社から届くメールの中にIPアドレスが記載されているので、IPアドレスを入力します。

セキュリティ証明書に関する警告が出てきますが、「はい」をクリックすれば問題ありません。
「ユーザー名(通常はAdministrator)」と「初期パスワード」を入力
リモートデスクトップへの接続画面が出てきますので、左下にユーザーネームを選択するところがありますので、「Administrator」をクリックします。
その後、真ん中のユーザーネームがAdministratorに変わったのを確認してから、パスワードを入力します。

「接続」をクリックすると、VPS上のWindowsが起動する
「接続」をクリックするとVPS上のWindowsが起動します。これでVPSへの接続は以上です。
接続後は、通常のWindowsと同じように操作できます。
MT4やMT5のインストーラーをブラウザからダウンロードするか、ローカルPCからドラッグ&ドロップで移動してインストールしてください。
Macでの接続方法(リモートデスクトップ)
Macユーザーの場合、Apple標準のリモート接続ツールは搭載されていないため、「Microsoft Remote Desktop」アプリ(App Storeで無料配布)をインストールする必要があります。手順は次の通りです。
Macでの接続方法
- App Storeで「Microsoft Remote Desktop」を検索・インストール
- アプリを起動し、「+」から新しい接続を追加
- PC name欄にIPアドレスを入力
- ユーザーアカウントに「Administrator」とパスワードを入力
- 接続を保存し、ダブルクリックでアクセス
接続後は、Windows VPSのデスクトップが表示され、Mac上でもWindows操作が可能になります。
操作感はやや異なるものの、MT4/MT5の利用には支障ありません。
スマホからの接続可否と制限
スマートフォンやタブレットからもVPSにアクセスすることは可能です。
iPhoneやAndroidでも、以下のような公式アプリを使えば、外出先からでも簡単に確認・操作ができます。
- iOS:Microsoft Remote Desktop(App Store)
- Android:RD Client または Remote Desktop など(Google Play)
ただし、以下のような制限・注意点があります。
- 画面が小さいため、複数チャートの管理やEA設定には不向き
- タップ操作ではMT4/MT5の細かな設定がしにくい
- 通信環境によっては接続が不安定になる
スマホでの操作は、あくまで簡易的な状況確認や、VPSの再起動・停止確認などの緊急用と考えるのが無難です。
日常的な操作はWindowsまたはMacから行うことが推奨されます。
接続後は、MT4またはMT5を通常どおりセットアップし、必要に応じてEAやインジケーターを設置してVPS内で自動売買をスタートさせることができます。
これにより、自宅のパソコンを起動しなくても24時間取引が継続される環境が整います。
ExnessのVPSでEA(自動売買)を動かす手順
VPS環境が整ったら、次はMT4またはMT5上でEA(エキスパートアドバイザー)を設定して自動売買を稼働させます。
VPSを利用することで、自宅のPCを24時間つけっぱなしにしなくても、安定したトレード環境を維持することができます。
この章では、EAの設置から運用までの具体的な手順と、稼働時の注意点を紹介します。
EAファイルのアップロード方法
EAをVPS上で稼働させるには、まずVPS内のMT4またはMT5にEAファイル(.ex4 または .ex5)をアップロードし、適切なフォルダに配置する必要があります。主な方法は次の通りです。
- ローカルPCからVPSにドラッグ&ドロップでコピーする
- クラウドストレージ(Google Drive、Dropboxなど)経由でVPSにダウンロード
- VPS内のブラウザから直接EA提供元のサイトにアクセスしてダウンロード
EAファイルを入手したら、以下のフォルダに保存します(MT4の例):
- MT4を起動 → ファイル → データフォルダを開く
- MQL4 → Experts フォルダにファイルを移動
- MT4を再起動すると「ナビゲーター」にEAが表示される
MT5の場合は「MQL5 → Experts」フォルダが対象になります。
スリープ・切断・通信ロスの防ぎ方
VPSは常時起動している仮想マシンですが、ユーザー側の操作ミスや設定不備によりEAが止まってしまうケースもあります。
以下のような対策を講じておくと、EAが安定して稼働します。
- VPS側で自動スリープ・電源オフ機能を無効に設定
- MT4/MT5側で自動ログオフを防止
- EAに「自動再起動機能」がある場合はONにする
- VPSの回線が安定していることを事前に確認
- 口座のマージンが十分あることを常に確認
また、EAが正しく稼働しているかどうかを定期的にチェックすることも重要です。
ExnessのVPSに定期的にログインして、チャート上の顔マークやログタブのメッセージを確認しましょう。
ExnessのVPSで使える代表的なEA例
Exnessでは、基本的にMT4/MT5で動作するすべてのEAが使用可能です。
ただし、VPSのスペックやネットワーク負荷を考慮すると、以下のような設計のEAが向いています。
- チャート枚数が少なく、シンプルなロジックのEA
- 5分足〜1時間足をベースにしたスイング型EA
- 低頻度の取引でCPU・メモリ消費が少ないEA
- マルチポジションを控えめに抑えたEA
一方で、次のようなEAを使う場合は注意が必要です。
- 1秒ごとに複数の通貨ペアを監視するスキャルピングEA
- 10枚以上のチャートを同時に開く高負荷EA
- 大量のティックデータを処理する分析型EA
ExnessのVPSは中スペック帯に分類されるため、EAを複数同時に稼働させる場合はメモリやCPUの使用率に注意しましょう。
VPSのタスクマネージャーを開いて、使用状況を確認することもできます。
さらに、ExnessではMT4・MT5の取引ログがサーバーに残るため、EAによる誤動作や約定ミスなどもサポートに報告すればログを確認してもらえる体制が整っています。
これは他社と比較しても安心材料の一つといえます。
ExnessのVPSのメリット・デメリット
ExnessのVPSは、EAを用いた自動売買を安定的に稼働させるうえで大変便利なサービスです。
しかし、すべてのトレーダーに無条件で最適というわけではなく、一定の注意点や制限も存在します。
このセクションでは、ExnessのVPSの長所と短所を客観的に整理し、他社の無料VPSとの比較も交えて検討します。
メリット|通信の安定性・EA運用に最適
ExnessのVPSの主なメリットは、以下の通りです。
ExnessのVPSのメリット
- 24時間365日、MT4/MT5が稼働し続ける安定環境
- 自宅のPC電源やインターネット環境に依存しない
- ロンドンの取引サーバーと物理的に近く、低遅延で約定
- EAの誤作動や損失リスクを最小限に抑えられる
- リモート接続でいつでもポジション状況を確認・操作できる
- 条件を満たせば完全無料で利用できるコストパフォーマンス
24時間365日、MT4/MT5が稼働し続ける安定環境
VPSは常時稼働している仮想サーバーなので、自宅PCを起動していなくてもMT4/MT5が動き続けます。
これにより、EAによるトレードやアラート設定などが途切れることなく継続され、重要な取引機会を逃すリスクを抑えられます。
特にナイトセッションや週明けの窓開けなども確実に対応できます。
自宅のPC電源やインターネット環境に依存しない
VPSはデータセンター内に設置されており、サーバー側の回線と電源はプロレベルで管理されています。
そのため、自宅で停電が起きたりネットが切断されても、VPS上のMT4/MT5は一切影響を受けずに稼働し続けます。
これは、電源トラブルやWi-Fiの不調が不安なトレーダーにとって大きな安心材料です。
ロンドンの取引サーバーと物理的に近く、低遅延で約定
ExnessのVPSはロンドンにあるデータセンターに配置されており、同地に設置された取引サーバーとほぼ同一ネットワーク内で通信できます。
これによりPing(通信応答時間)は非常に短くなり、注文の発注から約定までのスピードが向上します。
特にスキャルピングやニューストレードのようにミリ秒単位の反応が求められる戦略では、取引結果に直接影響します。
EAの誤作動や損失リスクを最小限に抑えられる
自宅PCでEAを運用していると、OSのアップデート、スリープモード、回線切断などの要因でEAが停止してしまうことがあります。
VPSではそうした物理的・環境的トラブルがほぼ発生しないため、想定どおりにEAが動作し続ける可能性が高く、意図しない未決済や機会損失を防げます。
リモート接続でいつでもポジション状況を確認・操作できる
VPSには、WindowsやMac、スマートフォンからリモートデスクトップ接続を使ってアクセスできます。
これにより、外出中や別のデバイスからでもVPS内のMT4/MT5を直接操作でき、ポジションの確認やEAの停止など、即時対応が可能になります。
トラブル対応や相場急変時にも柔軟に動けるのが強みです。
条件を満たせば完全無料で利用できるコストパフォーマンス
VPSは通常、外部で契約すると月額2,000円〜3,000円程度の費用がかかりますが、Exnessでは口座残高や取引量の条件を満たせば無料で提供されます。
取引をある程度継続していれば追加費用が発生しないため、低コストでEA環境を整備したいトレーダーにとって非常に経済的です。
特に、エントリーのタイミングがシビアなスキャルピングEAを使っているトレーダーや、毎日パソコンを起動しっぱなしにするのが難しい人にとって、VPSは必須ともいえるツールです。
Exnessのように無料で提供しているブローカーは限られており、条件も比較的緩めであるため、導入のハードルが低いのも魅力です。
デメリット|スペック制限・対象者限定
一方で、ExnessのVPSにはいくつかのデメリット・制限事項も存在します。
ExnessのVPSのデメリット
- 申請に条件(口座残高・取引量など)がある
- スペックが限定的なため、高負荷のEAには不向き
- VPSを停止される可能性がある(長期未使用や条件未達)
- サポート言語や操作説明が英語中心の場面もある
- MT4/MT5やEAの操作は基本的に自己責任となる
また、スペックは「無料提供」としては十分であるものの、CPUコア数やメモリは最低限にとどまっており、大量のEAや高負荷処理には限界があります。
VPSの再起動や障害復旧は提供元(Beeksなど)の管理下にあるため、完全な自由度はない点も理解しておく必要があります。
さらに、VPSにログインしてEAの稼働状態を手動でチェックしないと、エラーや停止に気づかないまま放置されるリスクもあります。
モニタリングツールの併用や、最低でも週1回の状況確認は推奨されます。
申請に条件(口座残高・取引量など)がある
ExnessのVPSは、希望すれば誰でも無条件で使えるわけではなく、一定の利用条件を満たす必要があります。
たとえば、月間の口座残高が500ドル以上、取引量が5ロット以上などが一般的な基準です。
この条件を満たさない場合は、申請しても却下される可能性があり、初心者や小額トレーダーにとってはややハードルが高い点がデメリットです。
スペックが限定的なため、高負荷のEAには不向き
ExnessのVPSは無料である反面、CPUやメモリのスペックは控えめです。
複数のEAを同時に稼働させたり、大量のチャートやインジケーターを表示させたりする高負荷運用には不向きで、処理落ちやフリーズのリスクもあります。
ハイスペック環境を求めるトレーダーには、物足りなさを感じる可能性があります。
VPSを停止される可能性がある(長期未使用や条件未達)
VPSを申し込んで利用開始したあとでも、しばらく使っていない場合や取引量・残高が条件を下回った場合は、Exness側の判断でVPSの提供が停止されることがあります。
再申請も可能ですが、その都度条件を再確認する必要があり、継続利用には一定の維持管理が求められます。
サポート言語や操作説明が英語中心の場面もある
VPS関連の設定や操作マニュアル、提供業者(Beeks FXなど)とのやり取りは英語が基本となることが多く、英語に不慣れなユーザーは操作や問い合わせ時に戸惑う場面があります。
特に、ログイン情報やトラブル対応のメールが英語で届く場合は、内容を正確に理解する必要があります。
MT4/MT5やEAの操作は基本的に自己責任となる
VPS上でのMT4/MT5のインストール、EAの設置、動作確認などはすべてユーザーが自分で行う必要があります。
ExnessはVPSの接続情報までは提供してくれますが、MT4の設定ミスやEAの不具合に対してはサポート対象外となることが多く、初心者にはややハードルが高く感じられるかもしれません。
VPSにログインして稼働状況を定期確認しないと、異常に気づけない
VPSは便利な常時稼働環境ですが、放置しているとEAのエラーや約定遅延などの問題に気づかないまま時間が経ってしまうことがあります。
MT4が強制終了していた、VPSの再起動がかかっていた、EAが停止していた――といったケースに気づかず損失を出すことも。最低でも数日に1回はログインして確認する習慣が必要です。
他社の無料VPSとの比較(XM・TitanFX・Axioryなど)
ExnessのVPSと他社の無料VPS提供を比較すると、以下のような違いが見えてきます。
| XM Trading | 月額500ドル以上残高+5ロットの取引で無料(条件はExnessと類似) |
|---|---|
| TitanFX | 一定額の残高でVPS利用料のキャッシュバック(自己契約が前提) |
| Axiory | 条件付きで外部VPS会社の費用を補助(指定業者あり) |
Exnessは、ブローカー自身が提携業者を通じて直接VPSを提供しているため、申請から設定までが非常にスムーズです。
TitanFXのように外部でVPSを契約して、あとから補助申請するタイプの業者に比べて、導入までの工数が少ない点は初心者にも大きなメリットです。
一方で、スペック面ではTitanFXやAxioryの提携VPS業者(Beeks FX、ForexVPSなど)のほうが高性能な場合もあるため、高頻度トレードや大量チャート表示を想定する場合は、VPSのスペック比較も重要になります。
総合的に見ると、ExnessのVPSは「EAを安定して稼働させたい」「なるべく手間をかけずに導入したい」「無料で高品質な環境を得たい」というユーザーに向いています。
ExnessのVPSに関するよくある質問(Q&A)
ExnessのVPSについては、実際の申請や利用段階で多くのユーザーが疑問や不安を抱くポイントがあります。このセクションでは、よくある質問をQ&A形式で整理し、条件の再確認やトラブル対応、他のVPSとの併用についても分かりやすく解説します。
無料で使える条件を満たさないときは?
ExnessのVPSは、口座残高や取引量などの条件を満たしたユーザーに提供されるサービスです。条件を満たさなかった場合、以下の対応が考えられます。
- 取引量を増やす(目安:5ロット以上/月)
- 口座残高を500ドル以上に保つ
- 条件をクリアした時点で改めて申請する
- 一時的に利用停止となっても、再申請は可能
VPS利用には継続的な取引実績が求められるため、スキャルピングやデイトレードなど回転率の高い手法を実践している人は比較的条件をクリアしやすくなります。
VPSを停止された場合の対処法
利用中のVPSが停止される原因は、以下のようなケースが多く報告されています。
- 長期間MT4/MT5を起動せず放置した
- 条件(残高・ロット数)を下回った
- サーバー側でメンテナンス対応があった
もしVPSが利用不可となった場合は、Exnessサポートにチャットまたはメールで連絡し、再申請の可否や停止理由を確認しましょう。
取引を再開して条件を満たせば、再度利用可能になることが多いです。
他の業者で契約しているVPSとの併用は可能?
ExnessのVPSを使っている場合でも、他社の有料VPS(たとえばBeeks FX、ForexVPS、ConoHaなど)を併用することは可能です。たとえば、以下のような場面で併用が有効です。
- 1つのVPSにはEAを2〜3本までしか稼働させたくない
- 複数口座を別々のVPSで管理したい
- バックテストや裁量用に別のVPS環境を使いたい
ExnessはVPS使用について制限をかけていないため、同時に外部のVPSサービスを使っても問題ありません。MT4/MT5のインストール数に制限がなければ、複数の取引環境を柔軟に切り分けることが可能です。
VPSを変更・再発行することはできる?
万が一、現在利用しているVPSが不調で動作が重くなったり、接続に問題が発生した場合、Exnessのサポートに問い合わせることで再発行や切り替えを依頼することが可能です。
- トラブルが続く場合は、再起動 → 解決しなければ再発行依頼
- EAの処理落ちや動作遅延が頻発する場合も対象になる
- サポート対応は基本的に英語だが、日本語チャットも利用可能
ただし、VPSのスペックそのものは変えられないため、性能向上を望む場合は外部の有料VPSを検討するのが現実的です。
VPSの利用にあたり費用が発生するケースはある?
基本的に、条件を満たしていればExnessのVPSは完全無料で利用できますが、以下のようなケースでは費用が発生する可能性があります。
- 条件未達の状態で長期間利用を継続した場合
- 再申請時にキャンペーンや無料枠が終了していた場合
- 特別なVPSプラン(プレミアムなど)を希望した場合
ただし、ExnessはVPSに対する課金制度を公式に設けているわけではないため、通常利用で費用を請求されることはほぼありません。
料金が発生するかどうか不安な場合は、事前にチャットサポートで確認することをおすすめします。
まとめ|ExnessのVPSはEAトレーダーに最適な環境
ExnessのVPSは、安定した自動売買を行いたい中〜上級トレーダーにとって非常に実用性の高いサービスです。
高価なVPSを外部で契約することなく、条件さえ満たせば無料で利用できるため、取引コストを抑えつつ効率よくEA運用を行いたい人に特におすすめです。
VPSを活用すべき人の特徴
ExnessのVPSは、以下のようなタイプのトレーダーに非常に適しています。
- MT4/MT5でEAによる自動売買を行っている
- 自宅の通信環境が不安定で、常時稼働に不安がある
- PCを毎日立ち上げ続けるのが困難な生活スタイル
- スキャルピングなど、約定スピードにこだわるトレーダー
- 無料で高品質なVPS環境を手に入れたい人
EAを常時稼働させることに加え、外出先やサブ環境からの操作を想定している人にとっても、ExnessのVPSは利便性が高く、取引の柔軟性を格段に高めてくれます。
申請前に確認すべき3つのポイント
VPSの利用を検討している場合は、申請前に以下の点を確認しておくことが推奨されます。
- 口座残高が500ドル以上あるか
- 過去1ヵ月以内に5ロット以上の取引実績があるか
- 申請画面の場所や手順を事前に確認しているか
これらを満たしていない状態で申請しても、却下されたり、後日VPSが停止される可能性があります。
また、口座残高は一時的な入金で調整可能でも、取引量は短期間で作る必要があるため、事前の準備が重要です。
Exnessの取引環境とVPSの相性の良さ
Exnessは、レバレッジ無制限、低スプレッド、スワップフリーオプションなど、非常に優れた取引条件を提供しているブローカーです。
これらの高条件に加えて、無料のVPS環境が整っていることにより、裁量と自動売買の両面でバランスの取れたトレードが実現可能です。
- 約定スピードが速く、スリッページが少ない
- ロンドンサーバーとの距離が近く、EAに有利
- VPS提供条件が比較的緩く、使いやすい
他の海外FX業者と比べても、VPSの申請から運用までが簡潔でスムーズな点もExnessの強みです。口座開設後、ある程度のトレードをこなした段階で申請することで、VPS導入のタイミングも自然に合わせやすい構成になっています。
ExnessのVPSは、「コストを抑えて、最大限の取引安定性を手に入れたい」というEAユーザーのニーズを的確に満たすサービスです。裁量トレーダーにもサブ環境としての活用価値があるため、まずは自分のトレードスタイルと照らし合わせて検討してみるとよいでしょう。