海外FXと国内FXの違いやメリット・デメリットを比較|おすすめのFX口座はどっち?

取引方法・税金 2025.05.12 2025.05.30

FXには海外FX業者と国内FX業者があります。

「海外FXはリスクが高そう」「国内FXと海外FX、どっちが自分に向いているんだろう」と迷っている方もいるのではないでしょうか。

海外FXは国内FXより危険なイメージがあるんだけど、どうなの?

いや、必ずしもそうとは限らないんじゃ。

海外口座と国内口座は様々な違いがあり、取引で損をしないためには特徴を把握しておくことが大切です。

この記事では、海外FXと国内FXのメリットやデメリットを紹介し、違いを比較していきます。

海外と国内それぞれのリスクや、どんな人におすすめなのかといった点についても解説しますので、FX口座を新たに開設する際の判断材料としてぜひ参考にしてください。

この記事を先読み

  • 海外FXと国内FXは最大レバレッジやスプレッドの幅、税制、取り扱い銘柄などに差がある
  • 海外FXは少額から始めたい人・短期トレードする人・ボーナスを活用したい人などにおすすめ
  • 国内FXは堅実性重視の人・税率を抑えたい人・入出金をスムーズにしたい人におすすめ

目次

海外FXと国内FXの違い

海外と国内のFXは取引の自由度や柔軟性、リスクなどの点で違いがあります。

海外FXと国内FXの主な比較項目

  • 最大レバレッジの差
  • 追証の有無
  • 入出金のしやすさ
  • スプレッドの広さ
  • 税金
  • 安全性
  • 約定力
  • ボーナス
  • 取り扱い銘柄
海外FXと国内FXの違い比較早見表
比較項目海外FX国内FX
最大レバレッジ最大1,000倍〜無制限(業者により異なる)最大25倍(金融庁規制により上限固定)
追証の有無原則なし(ゼロカット採用)あり(証拠金を超える損失は追加支払い義務)
入出金のしやすさクレカ・仮想通貨・bitwallet等に対応国内銀行と連携しやすく即時入金・円建てで簡単
スプレッドの広さ変動制で狭いが、指標時は拡大しやすい原則固定だが、平均はやや広め
税金総合課税(最大45%超+住民税)申告分離課税(税率一律20.315%)
安全性無登録業者が多く、自己責任で選ぶ必要あり金融庁登録業者のみで信頼性・法的保護あり
約定力NDD方式(高い傾向)DD方式(リクオートやスリッページの可能性)
ボーナス高額ボーナスあり(入金・取引・口座開設など)基本的になし
取り扱い銘柄通貨ペア、株価指数、ゴールド、仮想通貨など豊富通貨ペアが中心。CFDは業者により異なる

最大レバレッジの差|海外FXのレバレッジは上限無制限の業者も

国内FXと海外FXでは、レバレッジの上限に大きな違いがあります。国内FXのレバレッジが最大25倍なのに対し、海外FXは低い業者でも500倍、最大で無制限のレバレッジが認められています。

少ない元手を大きく増やせる可能性がある海外FXですが、損失額も莫大になるリスクがあることには注意が必要です。特に、ロット数を大きくしすぎたり、損切りの設定をせずにいると想像以上の早さで資産を失ってしまいます。

慣れないうちは低めのレバレッジから始めるなどのリスクコントロールが望ましいでしょう。

レバレッジは条件によって制限されることがある点には留意しておく必要があります。

例えば無制限レバレッジが魅力的なExnessの場合、取引量は合計5ロット未満(特定通貨ペア)、口座残高は約1,000ドル未満などと定められています。

実際は無制限じゃないこともあるのね。

そうは言っても国内FXに比べれば圧倒的なレバレッジであることは確かじゃよ!

海外FXと国内FXの最大レバレッジ比較表
FXの種類最大レバレッジ必要証拠金(1ロット)取引可能か値が1円動いた場合の利益資金に対する利益率
国内FX25倍約40万円不可(10万円では足りない)
国内FX25倍0.2ロットなら約8万円可能(10万円内)約2万円(0.2ロット)+20%
海外FX100倍約10万円可能約10万円(1ロット)+100%
海外FX500倍約2万円可能(余裕あり)約10万円(1ロット)+100%

追証の有無|海外FXはゼロカットシステムあり

海外FXはゼロカットシステムを導入している業者が多く、マイナス残高になった場合には損失分を業者がカバーしてくれます。

一方、国内FXは証拠金がマイナスになったらトレーダーが追加で補填する必要があります。そのため、急な相場変動や窓開けでロスカットが間に合わなかった場合、多額の追証が発生し、資金以上の損失を抱えるリスクがあることが海外FXとの大きな違いです。

特に週明けのギャップや経済指標発表時など、価格が一気に動く局面ではこまめなチェックが欠かせません。

ゼロカットがある海外FXでは損失が限定される一方、国内FXでは口座残高を超えた損失を負う可能性があるため、資金管理とリスクコントロールがより重要になります。

取引スタイルやリスク許容度に応じて、どちらの環境が適しているかを見極めることが大切です。

国内FXだとマイナスになってもカバーしてくれないのね。

国内FX業者は法律で顧客の損失の穴埋めをすることが禁じられているため、追証が発生するんじゃよ。

入出金のしやすさ|スムーズでスピーディーなのは国内FX

海外FXの場合、複数の仲介口座を介して入出金が行われます。そのため、手数料がかさんでしまう傾向にあります。また、振込が反映されるまでに1~2時間のタイムラグが発生するケースも。

国内FXは国内の銀行と連携しているケースが多いため、入出金にかかる手間は海外FXと比べて少ないと言えるでしょう。手数料も無料、または低く設定されている場合が多いのでコストが低減できます。

特に出金スピードや確実性を重視するトレーダーにとっては、即時反映や当日中の処理が可能な国内FXはメリットが大きいです。

一方で、海外FXでも「bitwallet」や「STICPAY」、「BXONE」などのオンライン決済サービスを使えば、比較的スムーズな入出金が可能な場合もあるため、使い方次第でデメリットを軽減することも可能です。

オンライン決済サービスは入出金手数料や、使用しているFX業者が対応しているかどうかを調べて選ぶとよいぞ!

スプレッドの広さ|海外FXは変動、国内FXは原則固定

海外FXは変動スプレッドが主流で、国内FXより広めの幅で推移しています。国内FXはスプレッドの幅が狭く、取引コストを抑える・小さな値動きでも利益が狙えるなどのメリットがあります。

ただし、海外FXのスプレッドが広いのは、透明性の高いNDD方式を採用しているためです。NDD方式とはNo Dealing Desk方式の略で、トレーダーの注文がディーラーを介さずにそのまま市場に流されます。市場の実勢に近い価格で取引できるのが魅力です。

また、ECN口座を選べばスプレッドは狭くなり、待ち時間の短縮やスリッページの軽減などより取引しやすい環境になります。取引手数料込みでもトータルコストが国内FXと同等かそれ以下になるケースも。頻繁に売買を行う短期トレーダーにとっては、取引スタイルや時間帯を考慮して総合的に判断することが大切です。

海外FXと国内FX銘柄別平均スプレッド比較表
銘柄海外FX(スタンダード口座)海外FX(ECN口座)国内FX備考
USD/JPY(ドル円)0.6~2.6pips0.00pips (0.35)0.15pips国内FXは原則固定、海外は変動
EUR/USD(ユーロドル)0.5~2.4pips0.00pips (0.35)0.28pips海外FXの方が実質コストが安い場合あり
XAU/USD(ゴールド)1.5~3.8pips0.00pips(0.55)0.2pips国内FXはスプレッドが広め
BTC/USD(ビットコイン)6.20~946.9pips6.2pips ~変動が大きく比較が難しいが、海外FXの方が低め傾向

税金|国内FXは申告分離課税、海外FXは総合課税

国内FXによる収入には申告分離課税方式が取られています。税率は一律20.315%です。申告分離課税は他の所得とは別に課税額が計算されますので、高収入の方にとってお得です。

海外FXは総合課税方式を採用しています。税率は5~45%で、個人の所得を合計し、累進課税が適用される税制です。低所得者は総合課税の方が税負担が少なくなる可能性があります。

年間の利益が増えるほど、海外FXでの税負担は重くなる傾向にあります。例えば、年間利益が900万円を超えると、税率は33%を超え、国内FXの一律課税に比べ大きな税負担となります。

私はどっちのほうがお得になるのかしら?

課税所得が695万円を超えるなら申告分離課税のほうが有利じゃな。

さらに、国内FXでは損失を3年間繰り越して相殺できる「損益通算」の制度が適用されますが、海外FXにはこの制度が使えません。そのため、長期的に安定した利益を狙うなら国内FXの方が有利な場面も多く、税制面の違いはトレード戦略にも影響を与える重要なポイントです。

安全性|国内は金融庁が管理、海外はライセンス次第

海外FXは日本の金融庁の管理は受けていませんが、各国の金融ライセンスを取得している業者が多いです。

国内FXは日本の金融庁の厳しい規制や監督下にあり、一定の安全性が保たれています。

さらに、トレーダーの資金は完全信託保全で守られています。もし業者が倒産してしまった場合にも、預けたお金は返ってくるため安心して投資することが可能です。

金融ライセンスの信頼性は国によって大きく異なります。例えば、FCA(イギリス)やASIC(オーストラリア)などは厳格な審査基準が設けられており、ライセンスは比較的信頼性が高いとされています。一方で、取得が容易なライセンスも存在するため、名前だけのライセンスに注意が必要です。

FXの安全性については、問い合わせの際の対応にも注目しておくと万が一のときに慌てずすみます。日本語によるサポートがあるか、日本人スタッフが在籍しているかどうかもチェックポイントです。

怪しい海外FX業者を避けるにはどうすればいいの?

金融ライセンスや過去のトラブルの有無を調べておくとよいぞ。このサイトで紹介しているような大手FX会社は安全と言えるじゃろう。

海外FXと国内FXの安全性・サポート比較表
観点国内FXの特徴海外FXの特徴
金融ライセンス金融庁(日本)の登録業者のみ運営可能。厳格な規制あり。バヌアツ、セーシェル、キプロスなどの海外ライセンスが主流。規制の強弱に差あり。
資金の分別管理信託保全が義務付けられており、万が一破綻しても資金が守られる。多くは分別管理のみ。信託保全義務はなし。破綻時に返金される保証は薄い。
ゼロカットシステム採用されていない(追証が発生することあり)多くの業者がゼロカット対応。口座残高がマイナスになっても請求されない。
約定の透明性DD方式が多く、スプレッドは狭いがディーラーが介在するため、操作リスクもNDD方式が多く、透明性は高いが、相場変動時にスリッページも起きやすい
日本語サポートの質高水準。電話やチャット対応が整っている会社が多い。業者による差が大きい。完全日本語対応の業者もあるが、英語中心のところもある。

約定力|透明性の高さやスピードなら海外FX

約定力はスリッページとも呼ばれ、注文レートと実際の約定レートの価格差のことです。

国内FXはDD方式を採用している業者が多く、顧客の注文を一度ディーラーが処理するため、相場が急変した際に約定拒否やスリッページが起こりやすい傾向があります。ただし、価格の安定した時間帯であれば、滑りにくく快適に取引できる場面も少なくありません。

一方、海外FXはNDD方式(STPやECN)を採用している業者が多く、注文が直接インターバンク市場に流れるため、透明性が高く、約定スピードや精度が優れているケースが目立ちます。特に、ECN口座では高速約定を売りにしている業者も多く、スキャルピングやニュース時のトレードにおいて有利な約定力を発揮します。

約定力はトレードスタイルに直結するため、短期売買や高頻度の注文を行うトレーダーほど慎重に比較したいポイントのひとつです。

ボーナス|海外FXはキャンペーンが豊富

海外FXでは、口座開設ボーナスや入金ボーナス、取引量に応じたキャッシュバックなど、積極的なプロモーションが展開されています。

例えば、新規口座を開設するだけで15,000円のボーナスが受け取れるキャンペーンや初回入金に対して100%のボーナスが付与される業者、取引ごとに数ドルが還元されるキャッシュバック制度など、トレーダーにとって魅力的な特典が多数用意されています。

口座開設だけでボーナス!?海外FX業者のキャンペーンはずいぶんと豪華ですわね。

ボーナスを使った取引には制限があることもあるんじゃ。出金の条件やロスカットルールは確認しておいたほうがよいじゃろう。

国内FXの場合、基本的に入金ボーナスや取引ボーナスといった金銭的なボーナスが禁止されています。これは金融商品取引法や景品表示法などにより規制されているためです。特に「過度な金銭的インセンティブによってリスクを軽視させるような広告・勧誘」は取り締まりの対象となります。

景品表示法ではキャッシュバックやボーナスなどの上限金額にも一定の制限があり、豪華なキャンペーンを打ち出すことができないという背景があります。

そのため、国内FX会社が実施しているキャンペーンは一定の取引量などの条件を満たした人を対象にキャッシュバックといったものが主流です。

海外FXと国内FXのキャンペーン内容比較表
項目海外FXの特徴国内FXの特徴
口座開設ボーナス入金不要で取引資金が提供される(例:最大20,000円)取引条件を満たすとキャッシュバック(例:最大8,000円)
入金ボーナス入金額に応じて高倍率のボーナスが付与される(最大120%)一般的に提供されていない
キャッシュバックプログラム取引量に応じて現金やボーナスが還元される取引量に応じてキャッシュバックが提供される
スプレッド縮小キャンペーン一部の業者で実施多くの業者で期間限定のスプレッド縮小キャンペーンを実施
その他のキャンペーンロイヤルティプログラムやトレードコンペなど商品プレゼントや友達紹介キャンペーンなど

取り扱い銘柄|海外FXはゴールドや仮想通貨など幅広く対応

海外FX取り扱い銘柄

海外FXは国内FXと比較して取り扱っている銘柄が幅広いのが特徴です。

国内FXが通貨ペア中心であるのに対し、海外FXはゴールド・仮想通貨・原油・株価指数など豊富な銘柄を対象としています。

中でも、ゴールド(XAUUSD)やビットコイン(BTCUSD)といったボラティリティの高い銘柄は、短期トレードやスキャルピング、自動売買(EA)を行うトレーダーに人気があります。

また、米国株やナスダック指数(NASDAQ100)、S&P500、原油(WTI・Brent)などのCFD商品を1つの口座でまとめて取引できる点も海外FXの魅力です。

国内FXは、金融庁の規制によって取り扱い銘柄が限定されており、基本的には通貨ペアに特化しています。一部の業者では株価指数や商品CFDを提供していますが、銘柄は限定的です。

幅広い市場へのアクセスを求めるトレーダーにとっては、海外FXの方が自由度が高く、より柔軟な戦略を展開できる環境が整っていると言えるでしょう。

海外FXと国内FXの主な取り扱い銘柄比較表
分類海外FX業者の対応国内FX業者の対応備考
主要通貨ペアUSD/JPY, EUR/USD など同様両者とも対応。流動性高く安定
マイナー通貨ペアTRY/JPY, ZAR/JPY, MXN/JPY など一部業者のみ海外FXの方が種類が豊富
エキゾチック通貨NOK/SEK, PLN/JPY, SGD/JPY などほぼ取扱なし海外FXの強みのひとつ
ゴールド(XAU/USD)ほぼ全業者が取扱い一部業者のみ、取引条件に制限ありスキャルピングや自動売買にも人気
シルバー(XAG/USD)取扱業者が多い限定的ゴールドとセットで人気
仮想通貨(BTC/USDなど)ビットコイン・イーサリアムなど多数取扱い少ない or 制限あり海外FXは土日も取引可能な業者あり
株価指数CFD日経225、ダウ、ナスダック、DAXなど日経平均など一部に限られる海外FXは世界中の指数をカバー
個別株CFD米国株中心に数百銘柄ほぼ取扱なし海外FXは米株・欧州株が豊富
エネルギーCFD(原油・天然ガス)WTI、ブレント、天然ガスごく一部ボラティリティ重視のトレーダー向け
商品CFD(コーン・コーヒー等)業者によっては多数海外FXにしかないマーケット多数

海外FXのメリット

海外FXのメリット

効率よく稼ぐなら海外FXがおすすめじゃよ!

海外FXには以下のメリットが挙げられます。

  • ハイレバレッジで取引できて大きな利益を狙える
  • ゼロカットシステムの採用で追証リスクがない
  • 数百円の少ない元手で取引を始められる
  • ロスカットの基準が低く柔軟なトレードができる
  • スキャルピングや自動売買ができる

ハイレバレッジで取引できて大きな利益を狙える

海外FXは国内FXと比べて非常に高いレバレッジで取引できるのが最大のメリットです。

国内FXでは金融庁の規制により最大25倍までと制限されていますが、海外FXでは500倍〜1000倍、業者によっては無制限でのレバレッジを提供しているケースもあります。

これにより、少額の証拠金でも短期間で効率的に利益を狙える環境が整っています。

例えば、数千円の資金でも1ロット(10万通貨)に近い取引が可能となるため、資金効率を重視するトレーダーにとって大きなメリットです。

ただし、リターンが大きくなる一方でリスクも高まります。適切なロット管理や損切り設定などリスクコントロールが不可欠です。

初心者よりも、ある程度の経験を積んだトレーダーに向いている仕組みといえるでしょう。

ハイレバレッジの海外FX業者といえばレバレッジ無制限のExnessが有名ね!

ゼロカットシステムの採用で追証リスクがない

海外FXでは、ゼロカットシステムを採用している業者が多く、相場が急変して証拠金以上の損失が発生した場合でも、マイナス残高を業者が補填してくれます。これにより、追証を請求されるリスクがなく、入金額以上の損失を被ることはほぼありません

特に、ゴールドや仮想通貨など値動きの大きい銘柄を取引する際には、急激な価格変動によって損失が一気に拡大するケースがあります。ゼロカットが適用されることで、どんな相場状況でもリスクの上限が明確になり、資金管理がしやすくなる点は大きな安心材料です。

一方で、国内FXではゼロカットが禁止されており、損失が証拠金を超えた場合には、後日トレーダーに追加入金が求められることがあります。資産保護の観点からも、ゼロカットを導入している海外FXは、ハイレバレッジ取引との相性が良く、多くのトレーダーに支持されています。

失敗してもマイナスにならないのは大きな安心材料じゃの。

数百円の少ない元手で取引を始められる

海外FXでは、千円以下からでも取引を始められる口座が多く、資金が限られている初心者や副業トレーダーにとって始めやすい環境が整っています。中には、1,000円未満の入金でもトレードが可能な業者もあり、初期費用を抑えて本格的な取引を体験できるのが魅力です。

これは、海外FXが高いレバレッジを提供していることにも関係しています。例えば、レバレッジ500倍なら、わずか2,000円程度の証拠金でも10万円相当のポジションを保有することができます。

また、ボーナス制度を活用すれば、実際に入金しなくても数千円相当の資金でトレードを始められるケースもあります。少額から取引をスタートし、慣れてきた段階で資金を増やしていくというステップアップがしやすいのも、海外FXの大きな特徴です。

主要海外FX業者の最低入金額比較一覧表
業者名最低入金額(円)備考
Exness
Exness
0円〜30,000円スタンダード口座は$0〜$10(0〜1,500円)、プロ口座は$200(約30,000円)
FXGT
FXGT
約750円$5(約750円)から入金可能。ただし、支払い方法によっては$10〜$100の最低入金額が適用される場合あり
XM Trading
XM Trading
約750円$5(約750円)から入金可能。全口座タイプで同一
ThreeTrader
ThreeTrader
10,000円〜100,000円PURE Spread口座は$100(約15,000円)、RAW Zero口座は$1,000(約150,000円)
Axiory
Axiory
約1,500円〜15,000円通常は$10(約1,500円)、銀行送金の場合は$100(約15,000円)
Titan FX
Titan FX
10,000円〜30,000円国内銀行送金は10,000円、その他の方法では$200(約30,000円)
Axi
Axi
0円最低入金額の設定なし

ロスカット基準が低く柔軟なトレードができる

海外FXでは、多くの業者がロスカット基準(証拠金維持率)を低く設定しており、30%未満に抑えられていることが一般的です。このため、含み損が発生してもポジションが自動的に決済されにくく、より柔軟にトレードを続けることができます。

ロスカット水準が低いことは、資金効率を重視するトレーダーにとって大きなメリットです。ただし、証拠金維持率が極端に低いと、急激な相場変動時にロスカットが間に合わず、証拠金を一気に失うリスクもあるため、過信は禁物です。あくまで自分の資金管理を前提としたうえで、活用する必要があります。

主要海外FX7社のロスカット基準一覧表
業者名ロスカット水準備考
Exness
Exness
0%(条件付き)〜30%スタンダード口座などは証拠金0%で強制決済される(段階的に変動)
FXGT
FXGT
20%すべての口座タイプ共通
XM Trading
XM Trading
20%口座残高が維持率20%を下回ると強制決済
ThreeTrader
ThreeTrader
20%Pure Spread口座/RAW Zero口座 共通
Axiory
Axiory
20%スタンダード、ナノ、テラ等共通
Titan FX
Titan FX
20%ブレード口座・スタンダード口座共通
Axi
Axi(旧AxiTrader)
20%全口座共通

スキャルピングや自動売買ができる

国内FXではスキャルピングや自動売買に対して制限や監視の目があるケースも多く、実際に「約定拒否された」「EAの使用が禁止されていた」といった声も少なくありません。

一方、海外FXではNDD方式(STPやECN)を採用している業者が主流で、ディーラーの介入がなく透明性の高い約定環境が整っています。

このため、1日数十回以上の短期売買(スキャルピング)や、EAによる高頻度トレードにも柔軟に対応できるのが大きなメリットです。特にECN口座では、超高速かつ滑りの少ない約定が可能で、指標発表時の急な動きにも強い仕様となっています。

スキャルピングは相場変動にも強くて短時間で利益を狙えるのが強みじゃ!

また、自動売買に必要なMT4・MT5への対応、VPSの無料提供など、取引の自動化に適したインフラも充実しています。国内FXでは難しいトレード戦略を自由に実践できるのが、海外FXの魅力のひとつです。

海外FXのデメリット

海外FXのデメリット

  • 累進課税によって高所得者は負担が大きくなる
  • 入出金に手間がかかる
  • スプレッドが広がる可能性がある
  • ハイリスク・ハイリターン
  • 無認可の業者がある
  • 信託保全のない業者がある

累進課税によって高所得者は負担が大きくなる

海外FXで得た利益は、雑所得として総合課税の対象になります。収入が増えるほど税率も上がる累進課税が適用されるため、高収入のトレーダーにとっては税負担が重くなりがちです。

年間の利益が大きくなることが見込まれる場合は、事業所得として申告したり、法人化を検討することで節税につながる可能性もあります。税理士に相談しながら自分に合った納税方法を選ぶことが大切です。

課税所得別の税率早見表(海外FXの総合課税)
課税所得額(年)所得税率住民税率合計税率(概算)備考
~195万円5%10%15%最も税率が低い層
195万円超~330万円10%10%20%国内FXとほぼ同水準
330万円超~695万円20%10%30%このあたりから税負担が増す
695万円超~900万円23%10%33%所得が増えるとさらに増加
900万円超~1,800万円33%10%43%高所得者は4割超の課税も
1,800万円超~4,000万円40%10%50%
4,000万円超45%10%55%海外FX利益に最大55%課税も

入出金に手間がかかる

海外FXでは、bitwalletやSTICPAY、仮想通貨ウォレット、国際送金などを通じて入出金が行われるため、国内FXと比べて手間がかかる印象があります。また、反映までに時間がかかったり、途中で手数料が発生するケースもあります。

入出金の反映が遅れると何が困るんですの?

急落や急騰のタイミングで資金投入ができずチャンスを逃したり、資金を使いたいタイミングで引き出せなかったりといった問題が起こるんじゃ。

対応策としては、スムーズな入出金ができる業者を選ぶこと、あらかじめ推奨されている入出金ルートを確認しておくことが挙げられます。仮想通貨入金に対応している業者なら、土日や夜間でも反映が早い傾向にあります。

スプレッドが広がる可能性がある

海外FXでは変動スプレッドを採用しているため、経済指標発表時や流動性が低い時間帯にはスプレッドが大きく広がることがあります。これにより、狙っていた価格でエントリーできなかったり、想定外のコストが発生するリスクがあります。

この対策としては、スプレッドの狭さと安定性に定評のある業者を選ぶこと、経済指標の発表前後の取引を避けることが有効です。また、スプレッドが狭くなる時間帯を狙ってトレードするのも一つの工夫です。

ハイリスク・ハイリターン

ハイレバレッジを活かせるのは海外FXの大きな魅力ですが、その分リスクも比例して高くなります。証拠金が少ない状態で大きなポジションを持つと、相場がわずかに逆行しただけでも強制ロスカットになる可能性があります。

リスクを抑えるには、適切なロット管理、損切り設定、分散トレードの徹底が不可欠です。また、レバレッジ制限を手動で設定できる業者もあるので、自分のリスク許容度に合わせて調整するのも効果的です。

投資の基本は余剰資金で行うこと!無理な一発逆転狙いは危険じゃぞ。

信託保全のない業者がある

国内FXでは義務付けられている信託保全制度が、海外FXでは義務ではなく任意であるため、導入していない業者も存在します。信託保全がない場合、万が一その業者が破綻したときに、預けた資金が返ってこない可能性があります。

信託保全の有無や、資金管理方法(分別管理・顧客資金の保護体制)については、公式サイトの記載やカスタマーサポートで事前に確認しておくと安心です。信託保全を導入している業者を選べば、万が一のリスクにも備えることができます。

海外FXが向いている人の特徴

海外FXが向いている人

海外FXは取引の自由度が高く、資金効率に優れているため、以下のような人におすすめです。

  • 少額の資金で投資を始めたい人
  • 大きなリターンを狙いたい人
  • ボーナスやキャッシュバックを活用したい人
  • ゴールドや仮想通貨など幅広い銘柄を取引したい人
  • 短期売買やスキャルピングが得意な人

少額の資金で投資を始めたい人

海外FXは少額から取引できる業者が多く、投資に回せるお金が少額でもチャレンジしやすい環境が整っています。

多くの海外FX業者では、口座開設時の最低入金額が数百円〜数千円程度と非常に低く設定されており、資金的なハードルの低さが特徴です。

また、これから口座を開設するならボーナスやキャッシュバックといったキャンペーンで資金を増やすこともできます。

XMTrading(エックスエムトレーディング)

少額の資金で投資を始めたい人におすすめのXM Trading口座
口座タイプ最低入金額レバレッジ上限取引単位おすすめポイント
マイクロ口座約5ドル〜最大1,000倍1ロット=1,000通貨1ロットが小さいため、数百円からでも取引可能。リスクを抑えて練習したい初心者に最適。
スタンダード口座約5ドル〜最大1,000倍1ロット=100,000通貨少額でも本格的な取引環境を体感可能。ボーナスの対象口座で、資金効率を高めやすい。
KIWAMI極口座約5ドル〜最大1,000倍1ロット=100,000通貨スプレッドが極めて狭く、中上級者の少額スキャルにも対応。ただしボーナス非対応。
日本人人気No.1

大きなリターンを狙いたい人

ハイレバレッジを活かして、少ない資金でも大きな利益を狙えるのが海外FXの最大の特徴です。短期間で資金を増やしたいという明確な目標がある方にとっては、非常に魅力的な選択肢です。

さらにゼロカットシステムによって損失リスクが限定されているため、積極的なトレードを行うことができます。相場の急変で口座残高がマイナスになってしまったとしても、追加の損失を負担することはありません。

Exness(エクスネス)

大きなリターンを狙いたい人におすすめのExness口座
口座タイプ最大レバレッジ取引コストおすすめポイント
ゼロ口座無制限(※条件あり)スプレッド0.0pips+手数料人気銘柄でスプレッドがほぼ固定。短期トレードや高頻度売買に最適
ロースプレッド口座無制限(※条件あり)スプレッド狭め+手数料(やや安い)スプレッドも手数料もバランスよく抑えられる。広めの銘柄も安定して取引しやすい
プロ口座無制限(※条件あり)スプレッドのみ(手数料無料)手数料なしでシンプル。裁量トレードや中〜長めの保有に向いている
無制限レバレッジを試す

ボーナスやキャッシュバックを活用したい人

海外FXは、ボーナスやキャッシュバックを活用して取引したい人にとって非常に魅力的な環境です。口座開設だけで数千〜1万円以上の未入金ボーナスがもらえる業者も多いため、自己資金を使わずにリアルトレードを体験できます。

さらに、初回や追加入金時に100%以上の入金ボーナスが付与されることもあり、証拠金を効率的に増やせるのが特徴です。取引量に応じて現金やポイントが還元されるキャッシュバック制度も充実しており、スキャルピングや自動売買を行うトレーダーにとってはコスト面でも大きなメリットがあります。国内FXと比べてキャンペーンの自由度が高く、資金効率を重視する人には最適な選択肢です。

ボーナスやキャッシュバックを活用したい人におすすめの海外FX会社
海外FX会社おすすめ口座キャンペーン内容おすすめポイント
XM
XM Trading
スタンダード口座 口座開設ボーナス13,000円
入金ボーナス最大500ドル+20%ボーナス(累積)
少額から始めやすく、豊富なキャンペーンで初心者にも安心。
取扱銘柄も豊富。
FXGT
FXGT
オプティマス口座 口座開設ボーナス15,000円前後(時期により変動)
初回入金100%〜120%ボーナス
仮想通貨や貴金属など幅広い銘柄が魅力。
最大5,000倍レバレッジで少額運用にも◎。

ゴールドや仮想通貨など幅広い銘柄に挑戦したい人

海外FXは通貨ペアだけでなく、貴金属・エネルギー・仮想通貨・株価指数など、多種多様な商品をひとつの口座で取引できます。分散投資をしたい方や、時流に乗った銘柄で勝負したい方にぴったりです。

取引銘柄が多いことで、一つの相場に縛られない分散取引やリスクヘッジができるのも国内FXにはないメリットです。

ある程度トレード経験を積んだ人や、新たな市場に挑戦してみたい人に向いていると言えます。

ゴールドや仮想通貨などで取引したい人におすすめの海外FX会社
海外FX会社おすすめ口座取扱い銘柄の特徴おすすめポイント
Exness
Exness
ゼロ口座通貨ペア・ゴールド・仮想通貨・株価指数・原油・個別株・ETFなど非常に豊富超低スプレッド+高速約定。
土日でも仮想通貨取引が可能で、24時間稼働に強い。
FXGT
FXGT
オプティマス口座仮想通貨・通貨ペア・ゴールド・株価指数・エネルギー・株式CFDも対応暗号資産や貴金属に強く、最大5,000倍レバレッジ。
ボーナスも豊富で少額スタート向き。
ThreeTrader
ThreeTrader
RAWゼロ口座通貨ペア・ゴールド・シルバー・株価指数・エネルギー中心(仮想通貨は非対応)スプレッドが狭く、スキャルピングや自動売買に最適な取引環境。
約定力が非常に高い。

短期売買やスキャルピングが得意な人

約定スピードが速く、ゼロカットやロスカット基準の低さといった制度面も短期トレード向きです。特に、ECN口座を活用すればコストを抑えた取引も可能になります。

海外FXでは変動スプレッドを採用しているケースが多く、ロンドン市場やニューヨーク市場のオープン時間帯など市場の流動性の高いタイミングでは0.1pips以下のスプレッドで取引することもできます。

スキャルピングのように取引を積み重ねる手法の場合、スプレッドが小さければ小さいほど売買のコストがかからず利益を削られにくくなります。

また、NDD方式の業者が多いのも海外FXのポイントです。ごく短時間での判断を必要とするスキャルピングでは予想外の価格のズレ(スリッページ)が起こらないことが重要です。

NDD方式はディーラーの介入がないため取引の透明性が高く、短期売買やスキャルピングをする人に最適と言えます。

短期売買やスキャルピングが得意な人におすすめの海外FX会社
海外FX会社おすすめ口座約定力おすすめポイント
Exness
Exness
ゼロ口座超高速 約定スピードが非常に速く、スリッページが少ない。
変動スプレッド+0pips水準で取引可。
Titan FX
Titan FX
ブレード口座安定 約定力が高く、スキャルピング・自動売買にも対応。
取引環境が業界最高水準で信頼性あり。
ThreeTrader
ThreeTrader
RAWゼロ口座非常に高速 STPとECNを組み合わせた高速処理。
スプレッドが狭く、スキャルピングにも最適。

国内FXのメリット

国内FXのメリット

安全性と信頼性の高さがポイントの国内FXには、以下のメリットがあります。

  • 金融庁監督に基づく信頼性の高さ
  • 信託保全によるトレーダーの資金保護
  • スムーズでストレスのない入出金
  • 狭いスプレッドでコストを抑えられる
  • 申告分離課税や繰越控除などの優遇措置

金融庁登録に基づく信頼性の高さ

金融庁の厳しい監督下にある国内FXは、法的な整備や信託保全制度がしっかりしており、不測の事態にも備えた堅実な取引環境が整っています。顧客の資金は業者の資産とは分別され、信託銀行にて保管されているため、万が一業者が倒産したとしても預けた資金は全額返還されます。この仕組みにより、詐欺リスクや出金トラブルの不安を感じずに取引できるのが大きな特徴です。

また、金融庁に登録された業者は、日本語対応のサポート体制が整っていることが多く、万一のトラブル時にも安心して対応できる点も魅力です。こうした背景から、資産保全を最優先に考える方や、初めてFXに挑戦する人にとって、国内FXは非常に向いている選択肢と言えるでしょう。

スムーズでストレスのない入出金

国内銀行との連携により、即時入金や当日出金が可能な業者も多く、入出金の利便性が高いです。手数料が無料または安く、反映時間も短いため、資金移動にストレスを感じにくいのが魅力です。

さらに、入出金時に外貨から円への両替手数料や為替変動リスクを気にする必要がない点も、国内FXの大きな利点です。出金時に着金トラブルが発生するリスクも極めて低く、銀行振込・ネットバンキング・コンビニ入金など、多彩な入出金方法に対応している業者が多いのも安心材料です。

資金管理のしやすさは、特に短期トレードやスピード重視の運用において大きな武器となるため、「取引のタイミングを逃さず、すぐに利益を確保したい」と考えるトレーダーには国内FXが非常に適した選択肢と言えるでしょう。

狭いスプレッドでコストを抑えられる

多くの国内FX業者は原則固定スプレッドを採用しており、主要通貨ペアで極めて狭いスプレッドを提供しています。スキャルピングや中長期の取引でも、コストを抑えて安定した取引が可能です。

スプレッドが安定していることで取引コストの見通しが立てやすくなり、資金管理や損益計算がしやすいというメリットもあります。特に、米ドル/円やユーロ/円など流動性の高い通貨ペアでは、0.15〜0.4pipsといった業界最狭水準のスプレッドが提供されており、頻繁に取引するトレーダーにとっては累積コストの差が大きな影響を与えます。

相場急変時などを除けば、安定したスプレッドが維持されるため、初心者でも安心してコストを意識したトレードがしやすいのも国内FXの大きな強みです。

リクオートやスリッページが起こるリスクには注意じゃ。

申告分離課税や繰越控除などの優遇措置がある

国内FXは申告分離課税の対象で、一律20.315%の税率が適用されます。損益通算や3年間の繰越控除も可能なので税制面での恩恵が大きく、海外FXよりも税負担を抑えられるケースが多いです。

株価指数先物や商品先物など、他の先物取引との損益通算も可能ですので、複数のデリバティブ取引を行っているトレーダーにとって柔軟性の高さがあります。

税務処理がシンプルになるため、確定申告時の手間が少ない点も国内FXのメリットとして評価されています。

国内FXのデメリット

国内FXのデメリット

  • 最大レバレッジが25倍までに制限される
  • ゼロカットシステムがなく追証リスクがある
  • DD方式で業者がトレーダーの注文に介入する可能性がある
  • 銘柄が限定的でバリエーションに乏しい

最大レバレッジが25倍までに制限される

国内FXでは金融庁の規制により、個人口座の最大レバレッジは25倍までと定められています。少額資金から大きなリターンを狙うトレードには不向きで、資金効率を重視するトレーダーにとっては制限と感じる場合があります。利益幅が小さいため、短期間で資金を増やすことは難しいでしょう。

また、低レバレッジということは高い証拠金が必要となり、証拠金維持率が下がりやすくなります。余力が少ない状態だと、一時的な相場の逆行でロスカットにかかるリスクが上がるため戦略的なポジションを保ちにくくなってしまいます。

なぜ国内FXのレバレッジは海外に比べてこんなに低いんですの?

以前は100倍以上の取引も可能だったんじゃ。しかし投資家の保護を目的として2011年から最大25倍という制限が設けられたんじゃよ。今後さらに下がる可能性もある。

ゼロカットシステムがなく追証リスクがある

国内FXではゼロカットシステムが導入されていないため、急な相場変動で証拠金を超える損失が出た場合、追加で損失分を支払う必要があります。大暴落時などに備えて、資金管理をより慎重に行わなければなりません。

口座残高がマイナスになってしまった場合、自己資金を超えた損失が発生する可能性があります。損切り設定をしていても、指定レートになったタイミングと実際に損切り注文が出るタイミングには差が出てしまいます。

そのため、指定レートよりも悪いレートで約定してしまい損失が大きくなるのです。秒単位でレートが動くFXでは損切り時に滑ることが珍しくありません。

特に、

  • 指標が出た
  • 要人の発言があった
  • 通貨の流動性が低い
  • 注文が殺到した

などのタイミングでは大きく滑ってしまうことがあります。

金融政策やアメリカの雇用統計、消費者物価指数といった発表で相場は動きやすいぞ。経済指標発表は発表スケジュールが事前に公表されるから要チェックじゃ。

DD方式で業者がトレーダーの注文に介入する可能性がある

DD方式とECN方式

国内FX業者の多くはDD方式を採用しており、業者が注文を一時的に受けます。そこで約定の可否や価格の調整といったワンクッションが挟まれるため、注文は即座に市場に流れません。

このFX業者による一手間が、トレーダーにとって不利に働く場合があります。トレーダーの注文した価格ではなく利益の少ない価格で再提示されたり、スリッページのリスクが上がったりします。業者によっては、業者にとって不都合な注文をわざと約定させないケースもあり得るのです。

スキャルピングをするトレーダーやボラティリティの高いタイミングで取引をする人、裁量トレードで確実に狙った価格で入りたい人などにとってデメリットとなります。

銘柄が限定的でバリエーションに乏しい

国内FXでは通貨ペアの種類は豊富でも、仮想通貨や株価指数、エネルギーなどのCFD商品は取扱いが少ないのが現状です。銘柄が少ないということは限定された市場でしか取引ができず、より戦略的なトレードを目指している人には物足りないという状態になりがちです。

例えばある市場の相場の値動きが少ないとき、選べる銘柄が少ないと何もできず手詰まりになってしまいます。通貨ペアによって特徴も異なるため、得意な通貨や相場環境に合わせて戦略を練ることができないという点もデメリットです。

また、ゴールドやビットコインなど、値幅が大きく動きやすい銘柄が使えないと利益のチャンスも限られてしまうでしょう。

選択肢の銘柄が少ないということは、1つの通貨や資産に依存せざるを得なくなるためリスクも集中してしまいます。

国内FXが向いている人の特徴

国内FXが向いている人

国内FXは、「大きく儲けるよりもとにかく安全に少しずつ増やしたい」という人に向いている取引方法です。特徴としては以下のようなタイプの方が当てはまります。

  • リスクを回避して着実に投資したい人
  • 税率を一定に抑えた計画的な取引がしたい人
  • 入出金をスムーズに行いたい人

リスクを回避して着実に投資したい人

金融庁の厳しい監督下にある国内FXは、法的な整備や信託保全制度がしっかりしており、資金の安全性が高いのが特徴です。万が一業者が倒産しても預けた資金は返還されるため、リスクを抑えて取引したい人に適しています。

大きなリターンを狙うよりも、低リスクでコツコツと資産形成したい人に向いている環境です。少額・低レバレッジで管理すれば堅実な運用ができるでしょう。

原則固定スプレッドが多く突発的な広がりが少ないことも、コストを事前に把握しておきたい慎重派のトレーダーにとってのメリットとなります。

税率を一定に抑えた計画的な取引がしたい人

国内FXは申告分離課税が適用され、税率は一律20.315%です。所得が増えても税率が変わらないため、特に安定して利益を出せる中級〜上級者にとって、長期的に見ると有利な税制といえます。

さらに、税率が固定されていることで年間の利益に対する納税額が事前に想定しやすくなるというメリットもあります。計画的な資金管理や利益調整ができるため、納税額や資金繰りへの影響を抑えることも可能です。

3年間の損失繰越によって、万が一損失が出てしまったとしても翌年以降の利益と相殺することができます。

入出金をスムーズに行いたい人

国内の銀行口座と直接連携できるため、取引資金の管理をスムーズに行いたい人や、頻繁に出金したい人には大きなメリットがあります。

銀行振込やクイック入金に対応しており、平日は即時反映されることも多いので取引チャンスを逃しません。

海外FXのように中継銀行を挟まないため、手数料や着金待ちの時間が発生するといった不便がないのも特長です。為替変換が不要で全て円建てで完結する点も優れています。

海外FXと国内FXを併用することもできる

「どちらか一方に絞るのではなく、両方の口座を使い分ける」というのも、経験者に多く見られる賢い運用方法のひとつです。海外FXと国内FXを併用することで、それぞれの強みを活かし、リスクを分散しながら柔軟な取引が可能になります。

海外FXと国内FX併用のメリット

  • 市場や銘柄ごとに最適な口座を選べる
  • 相場状況や時間帯に応じて口座を切り替えられる
  • 税制上のコントロールがしやすくなる
  • ボーナスやキャンペーンをフルに活用できる

海外FXと国内FXを併用することで、それぞれの長所を活かした柔軟なトレードが可能になります。

例えば、海外FXではハイレバレッジを活かして仮想通貨やゴールドなどのボラティリティが高い銘柄に挑戦しつつ、国内FXではドル円など安定した通貨ペアを狭いスプレッドで着実に取引する、というように目的別で使い分けることができます。

また、相場状況や時間帯によっても併用は有効です。経済指標の発表前後など、海外FXでスプレッドが広がりやすいタイミングでは国内FXで安全に取引するなど、リスクコントロールの選択肢が広がります。

加えて、海外FXのボーナスやキャッシュバック制度を活用しつつ、国内FXでは税制上の有利さを活かすといった運用も可能です。

海外FXと国内FX併用のデメリット

  • 口座の管理が複雑で面倒
  • 税務処理に手間がかかる
  • 国内FXとの違いに慣れるまで混乱しやすい

口座を複数管理することになるため、資金の分散や損益の把握が煩雑になりがちです。

さらに、国内と海外では税制が異なるため、確定申告の際にはそれぞれの所得区分や必要書類を理解しておく必要があります。

取引ツールや注文方式の違いにも慣れる必要があり、海外FX初心者にとってはややハードルが高いと感じる場面もあるかもしれません。

こうした手間を補って余りある柔軟性が得られるのが、併用の最大の魅力です。トレード経験を積んで取引スタイルが定まってきた方や、状況に応じて最適な環境を選びたい人にとって、国内外のFX口座を上手に併用することは、有効な選択肢となるでしょう。

海外FXと国内FXの違いに関するよくある質問

海外FXは本当に安全なんですか?詐欺もあると聞いたけど…

海外FX業者の中には無登録・無規制の怪しい業者も存在するため、確かにリスクはあります。

ただし、信頼できる海外FX業者は、セーシェル・キプロス・モーリシャスなどの金融ライセンスを取得しており、資金管理(分別管理)やゼロカット制度など、一定の安全性が保たれています。

重要なのは「実績のある正規ブローカーを選ぶこと」です。

海外FXはスマホだけでも始められる?国内と比べて操作性に違いはある?

海外FXもスマホだけで口座開設・入出金・取引まで完結できます。

MT4・MT5などの取引アプリは海外FX・国内FX共通で使われているため、操作性に大きな違いはありません。

しかし口座開設やサポート画面が英語の場合もあるため、不安な方は日本語対応の業者を選ぶと安心です。

海外FXと国内FXの比較まとめ

海外FXと国内FXはレバレッジ・スプレッド・税制・安全性など多くの点で違いがあります。

海外FXは、ゼロカットシステム・高レバレッジ・NDD方式など資金効率と積極的なトレードに優れており、短期売買や高頻度なトレードに向いている環境です。

一方の国内FXは、海外FXに比べると自由度は劣るものの、金融庁の監督下という安心感や一定の税率など、安定した取引がしたい人に適しています。

どんな取引がしたいかを考え、自分のトレードスタイルや資金管理方針に合わせて最適な環境を選ぶことが大切です。

主要海外FX業者は実績があり、日本語サポートも充実しています。ハイリスクのイメージを持たれがちな海外FXですが、低めのレバレッジから始めればリスクコントロールも可能です。もし急変動で損失が出ても追証が発生することもありません。

まずは小さな資金から海外FXを試してみてはいかがでしょうか。

おすすめの海外FX業者比較一覧表

海外FX業者の比較早見表
項目exness(エクスネス)exness
(エクスネス)
FXGT.com(エフエックスジーティ)FXGT.com
(エフエックスジーティ)
XM Trading(エックスエムトレーディング)XM Trading
(エックスエムトレーディング)
Three Trader(スリートレーダー)Three Trader
(スリートレーダー)
AXIORY(アキシオリー)AXIORY
(アキシオリー)
TITAN FX(タイタン)TITAN FX
(タイタン)
axi(アクシ)axi
(アクシ)
評価4.74.64.54.44.44.34.1
特徴ハイレバと低スプレッド仮想通貨に強い日本人人気No.1最狭スプレッド資金の安全性スキャルピングに最適AUS最大級
最大レバレッジ (仮想通貨)無制限
(400倍)
5,000倍
(1,000倍)
1,000倍
(500倍)
1,000倍
(200倍)
2,000倍
(取扱なし)
1,000倍※少額口座以外:500倍
(100倍)
1,000倍
(200倍)
信頼度・安全性○○○○◎○○
スプレッド (手数料)◎○○◎○○○
ボーナス✕◎◎✕△△○
銘柄数◎◎◎◎◎◎◎
約定力◎○○○◎◎◎
日本語サポート◎◎◎◎○◎◎
法人口座✕◎✕◎◎◎◎
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